大人になると人から褒められることは少ない。だからこそ、褒めてくれた人の印象は強く残る。

特にリーダーシップを発揮する場面では「褒め」は欠かせないスキルだという。そう語るのが、15万部超のロングセラー『任せるコツ』の著者でもある山本渉さん。

著書『できるリーダーはどこを「ほめる」のか?』(朝日新聞出版)では、すべての人間関係に効果的で、戦略的な「ほめかた」をまとめている。

本書から、相手の心に響く褒めポイントの見つけ方を一部抜粋・再編集して紹介する。

どこを褒めればいい?

どれだけ言い回しが上手でも、「どこを褒めるか」を間違えてしまうと相手の心には響きません。

たとえば、ファッションモデルを「背が高いですね」と褒めても、あまり喜ばれないでしょう。

理由はすでに知っている(人生で何度も言われている)ことだからです。大谷翔平選手に「野球が上手ですね」と言うようなものです。

ビジネスでもプライベートでも、表面的なことではなく深いところ、できれば、相手が気づいてもいなかったことを指摘して称賛していきたいものです。

相手も気づいていないことを褒めるのがコツ(画像:イメージ)
相手も気づいていないことを褒めるのがコツ(画像:イメージ)
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そのコツを具体例と共にご紹介していきます。

(1)相手の独自性を褒める
「背が高い」はモデルならあたりまえで、他のモデルさんも同じです。たとえば、「服の魅力を引き立てる独自のポージング」を褒めれば、その人ならではの魅力を褒めることになります。ビジネスの場でも同様です。

例:「営業目標を達成しただけじゃなくて、その半数が新規開拓だったのが素晴らしい」

結果だけ見れば、他にも目標達成した人はいるかもしれません。でも、差別化できる箇所に着目することで、特別感を与える「褒め」になります。

過程に独自性が出る

(2)結果に至る過程を褒める
結果は他の人と一緒でも、そこまでの努力や工夫にはその人なりの独自性があるものです。そこに目線を向ければ、褒める言葉も特別なものになります。

例:「プロジェクト成功のために、メンバー一人一人を丁寧にフォローしてたのが印象的でした」

結果だけでなく、成果を生み出す努力やプロセスに対する称賛なので、次の成果につながります。それが、この「褒め」のいいところです。