昨今、介護用のオムツの種類も増えてきた。親の介護を考えていたり、現在進行形で介護をしている人のなかで浮かぶ疑問のひとつが「オムツをするかどうか」だろう。

30年以上、排泄を専門とする看護師として働き、自身の母親の介護も行った、排泄ケアの第一人者である西村かおるさんは、オムツの長所や短所も理解したうえで、他の選択肢も考えてみようと提案する。

著書『「排泄介護」のお悩み解消ブック トイレ介助、オムツの使い方、下痢・便秘時のお世話のコツ』(翔泳社)から一部抜粋・再編集して紹介する。

オムツは本当に必要?

介護で排泄の問題が出たときに、オムツをつけた方がいい?と悩む人は多いと思います。オムツをつければ、失禁への心配が減り、夜もしっかり眠れて、介護も楽になることでしょう。

しかし、本人がオムツを受け入れられないと、自尊心を傷つけてしまうかもしれません。

オムツにはメリット・デメリットがある(画像:イメージ)
オムツにはメリット・デメリットがある(画像:イメージ)
この記事の画像(5枚)

また、オムツ代がかかり、ニオイ・廃棄の問題や、かぶれなどの皮膚トラブルが起こることがあります。

このように、オムツには長所も短所もあるので、まずはオムツをつける前に他にやれることがないか考えてみましょう。

排泄行為の流れを見直そう

まずは排泄行為の流れの中でどこに問題があるのかをチェックします。もし頻尿や尿が出にくいなどの症状があるなら、病院を受診することをおすすめします。

介護がグッと楽になるので、治せるものは治してしまいましょう。一方で、認知機能の低下や動作の不自由など、すぐに治すことが難しい問題については、本人ではなく環境を変えましょう。