人気ラーメンチェーン「一蘭」を模倣したとみられる店舗が中国・北京で確認され、波紋が広がっている。ロゴやメニューが酷似する一方で味や品質には差があり、本家は関与を否定し法的対応を進めるとしている。

人気のラーメンチェーン店「一蘭」が北京に?

食欲をそそる博多仕込みの豚骨スープが特徴の、不動の人気を誇るラーメンチェーンの「一蘭」だ。

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行列のできる“日本ブランド”のラーメンだが、その「一蘭」によく似たマークがついている。

本来は存在しないはずの中国・北京で、一蘭の味?“ニセ一蘭”疑惑が浮上し、独自に取材した。

「一蘭」といえば、ロゴは赤い円に緑の筆文字だ。ラーメンは豚骨スープで、丼の真ん中には、唐辛子ベースの“赤い秘伝のたれ”が浮かび、ストレートの細麺が特徴となっている。

さらに「一蘭」では、隣の人を気にせずラーメンを楽しむことができる「味集中カウンター」というオリジナルのスタイルで、特許も取得している。

一蘭は現在、海外に8店舗を展開しているが、中国の北京には出店はない。

しかし、その北京に、“模倣店が現れた”と中国のSNSで「この店はパクリだ」「本日一蘭ラーメンってなに?」と話題になっている。

その店は、商業施設の一角にあり、店頭の赤・黒・緑の色使いは、一蘭に似ている。メニューでは、「和風豚骨ラーメン」をうたい、“ニセ一蘭”と言われても仕方がない状況だ。

中国では過去にも、「味集中カウンター」を、模倣したとみられる店舗が現れたが。

今回の店は、簡易的な机と椅子があるのみ。

店のデリバリーサイトを見ると、本家のロゴと酷似しているが、アルファベットの「I(アイ)」がない。

肝心のラーメンは、青と白のネギや、赤いタレ、チャーシューが、本家とそっくりだが、日本にはない、卵や、メンマ、ナルトやコーンがトッピングされている。

記者の元に届いた“ニセ一蘭”のラーメンを開封してみると「一蘭」によく似たマークがあり、その下を見ると、何を指しているのか分からない『建国65年創業』と書かれている。

一方でスープには「豚骨」や「一蘭」の表記はなし。具材のチャーシューは、商品の画像と違い、塊のようになっている。

さらに、本来の一蘭の麺と比べると、太い印象だ。

テイクアウトで1杯59元、日本円で、1350円ほどの“ニセ一蘭”の、その味は。

食べた記者は「スープが非常に薄いです。ほとんど油の味で、豚骨の風味がほとんど感じられない。麺が中太で、コシのないうどんのような食感」

さらに食べ進めると「油の味。豚骨の風味がほとんどなく、油の味だけ口の中に残る」と感想を述べた。

デリバリーサイトの口コミにも「なにこれ?まずくて食べるのをすぐにやめた」と厳しい声があった。

店は「本日一蘭ラーメン」という名前だ。無断で「一蘭」を名乗る、“ニセ一蘭”の担当者に直撃し、一蘭との関係について聞くと次のように話した。

“ニセ一蘭”担当者:
(一蘭とは)関係ありません。一蘭のロゴと私のロゴ、どこが同じなんだ?自分の目で見てみろ、同じっていうの?どこが?ど・こ・が?もし緑、赤、黒は一蘭の専用色だとしたら、じゃあ俺は言うことがないよ。

本家の一蘭とは関係ないと、一方的に主張した。こうした店について、日本で、中国人に話を聞いてみると…。

上海から来た観光客:
一蘭は有名だと思います。(ニセ一蘭は)ぱっと見たら本物と間違えるぐらい似ているね。

本家「一蘭」は、公式サイトで注意を呼びかけているほか、番組の取材に対し「本件および、ほか模倣店舗の状況も含めて、弊社側でも把握しており、現在、法務部にて対応を進めております」と回答した。
(「イット!」5月19日放送より)

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