毎日、大小問わず数多くのタスクをこなしているだろう。気づけば、そのタスクが山積みになり、何から手をつければいいのかと途方に暮れることもあるかもしれない。
そんな状況にある人は、適切な方法で整理して進めることで仕事が圧縮できるという。
仕事を圧縮して今以上の成果を出す一生ものの仕事術をまとめた、ITコンサルタント・江村出(えむら・いづる)さんの著書『仕事を上手に圧縮する方法 仕事時間を1/5にして圧倒的な成果を上げたITコンサル流の仕事の基本』(日経BP)。
そこから、今日からできる!パラレルタスクの難易度を劇的に下げる「メモ」技術を一部抜粋・再編集して紹介する。
得意な人の共通点
パラレルタスクが得意な人には、ある共通点があります。それは、自分のタスクを「書き出して」管理していることです。
多くのタスクをパラレルにさばくことは、実はそこまで難しいものではありません。いってしまえば、タスクをすべて書き出し、その小さなタスクを一つひとつ漏れなく最後まで対応すればいいだけです。
仕事がデキる人たちはこうした基本的な動作をきちんとしていて、反対にデキない人たちはしていない、という差があるだけなのです。
すべてのタスクを管理する「一言メモ」
どれだけ優秀な人でも、何十にも及ぶタスクを頭の中だけで整理し、期日と優先度を調整しながら進めることは不可能です。
そのために何かしら、自分専用の「台帳」を使ってタスクを管理しています。みなさんもさっそく、台帳をつくっていきましょう。
ただし、ここで注意すべきは、台帳は可能な限りシンプルにすることです。
細かく書きすぎ、リストの確認や更新に多くの手間が取られてしまえば、やがて台帳自体の管理が不能となってしまいます。そうならないためには、シンプルにメモ帳を使って「一言メモ」でタスクを管理していくことが最も効率的です。