オンラインでの打ち合わせや会議などに慣れてきたとはいえ、自分がどう見えているのかという疑問はなかなか解消されない。

アナウンサーとして活躍し、声のコミュニケーションのプロとしてさまざまな人の悩みを解決してきた墨屋那津子さんは「話し方より、話の中身より、まずは『声』が重要」だという。

著書『あなたの話が「伝わらない」のは声のせい』(飛鳥新社)から、オンラインでも伝わる方法を一部抜粋・再編集して紹介する。

さらに伝わる7つのティップス

私は声だけではなく、声も含めた「自分の魅せ方」のコンサルティングもしています。

最近、増えてきたオンラインで最高に「伝わる」方法をお伝えします。

(1)顔を小さくよい感じに見せる
まず、カメラの位置は重要です。ときどきカメラを見下ろすような「上から目線」の姿勢で参加している人がいますが、これでは表情がよく見えず、相手に対していい印象を与えません。

自分の目線と同じくらいの高さ、または、ほんのわずかにカメラを見上げるくらいの位置に調整しましょう。

カメラの角度は胸から上が映る位置に(画像:イメージ)
カメラの角度は胸から上が映る位置に(画像:イメージ)
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また、画面いっぱいに顔がドアップで映るのは、相手に圧迫感を与えることがあります。オススメは、胸から上が映るようにカメラの角度を調整することです。

これにより、自然でバランスの取れた印象を与え、相手に安心感をもたらします。顔が小さく見える効果もあり、一石二鳥です。

次に、座る位置や姿勢にも工夫が必要です。画面の中央にどっしりと座るのではなく、少し左か右にずらして座ることで、カジュアルな印象を演出できます。