当時10代だった実の娘に性的暴行を加えたとして、準強姦の罪に問われている父親の裁判で、17日に被告人質問が行われ、父親は「娘に嫌がるそぶりがなかった」と述べました。

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準強姦の罪に問われているのは、富山県黒部市の元会社役員の大門広治被告(54)です。

大門被告は2016年8月頃、当時高校2年生だった実の娘の福山里帆さん(24)に対して、抵抗できない状態だと知りながら性的暴行を加えたとされています。

去年12月の初公判で大門被告は、性交渉を行ったことは認めた一方、「抵抗できない状態ではなかった」などと述べ、無罪を主張していました。

17日、富山地方裁判所で被告人質問が行われ、父親は娘が中学2年生から高校2年生のころ8回にわたり性行為を行ったことに対して「最初は魔が差して服の上や中から触るだけだったが、衝動に駆られてしまった。本人に嫌がるそぶりがなかったのでまた誘った」と振り返りました。

そして弁護側の質問で「本来、親として子を保護しなければならない立場にも関わらず、結果的に娘の心と体を傷つけてしまい反省している」と述べました。

また、検察の「娘の精神状態を気にかけなかったのか」という質問に対し、「日頃は普通に振舞っていたので娘の精神状態は特に心配ではなかった」「誰にも言わないと思った」と振り返りました。

裁判は来月27日に結審します。

富山テレビ
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