北欧好きをこじらせてフィンランドへの移住を決意した週末北欧部chikaさん。現在は、個人事業主として活動し、エッセイやマンガなどを通してフィンランドでの日々を発信している。
そんなchikaさんは移住3年目にして、異国で学び直す決断を下す。フィンランドの芸術大学で3カ月の起業向けコースを受講し、それをやりきったことで「生き方すらも学び直せる」と希望を持った。
そこで新たに大学のコースを探して受講したのは、ウェルビーイング研究の第一線で活躍する先生の講義。
授業のテーマは「幸せとは何か」。受講を決めた理由や、得た学びについてchikaさんに聞いた。
仕事も人間関係も続け方の設計が必要だった
「受講を決めた理由は、自分の中に『人の役に立ちたい』『挑戦したい』という気持ちが強い一方で、気づかないうちに限界を超えてしまうことがあり、長く自分らしく続ける方法を学びたかったからです。仕事だけではなく、人間関係や生活も含めて、続け方の設計が必要だと感じていました」
先生はスクーターを押しながら柄シャツに中折れハット姿で講義室に登場したという。「幸せとは何か」からはじまった講義は、幸せの捉え方についておよび、chikaさんは2つの学びがあったと振り返る。
「講義の中で印象に残ったのは、『嫌なことや負荷がかかること、落ち込むことを全部避けることが幸せなのではなく、それも含めて経験していくことに人生の意味がある』という考え方でした。しんどさを感じる自分を否定しなくていい、と少し安心できましたし、自分が大事にしたいと思ってきた方向性も、間違っていなかったのかもしれないと感じられたのが嬉しかったです。
もう一つは、『人とつながることと同じくらい、自分とつながっていることが大事』という言葉です。誰かのために頑張ることでも、頑張りすぎると続かなくなってしまう。だからこそ、できる範囲を明確にして、必要なことにはNOと言いながら、自分の意思で選び直していくことが大切だと教えていただきました。
授業後の個別のやりとりで、『小さなギビングを、できる範囲で長く続けるほうが、お互いにとっていい』という話を聞けたことも、当時の私には具体的な道筋になりました」
