グレーゾーンの子供が、学校生活で特に苦労すると思われるのが「学習障害」(LD)だ。

・文字や文章を読み、意味を理解するのが難しい
・文字を書くのが難しい、時間がかかる
・計算や推論をすることが難しい 

勉強面での壁となってしまう(画像はイメージ)
勉強面での壁となってしまう(画像はイメージ)

特性の影響でこうした“苦手で難しいこと”があるので、勉強面での壁となり、劣等感を抱えることにもつながってしまう。ただ、LDは改善するためのトレーニングがあったり、条件を満たせば、試験時間の配慮などを受けられたりもするという。

子供が勉強面で悩んでいそうなら、専門家の意見も聞いた上で、支援策を提案するのも、親ができることのひとつだ。

直してほしいことは「視覚」で

もし、子供の行動や生活態度で直してほしいことがあるならどうすればいいのか。

グレーゾーンは特性の影響で、相手の気持ちを想像・推測することが難しかったりもする。親が何度指摘しても意図が伝わらず、けんかになってしまうことも。

そこで舟木さんが提案するのは、“してほしいこと”を「視覚」を交えて伝える方法だ。例えば、部屋の片づけが進まない状況を直してほしいなら、事前に片づいた部屋の写真を撮影しておき、見やすいところに貼っておく。

親子での共通認識が作れるといい(画像はイメージ)
親子での共通認識が作れるといい(画像はイメージ)

その上で「散らかっているとこんなことで困るから、写真のように直してほしいな」などと、簡潔に説明する。片づいた状態が“見える化”できると共通認識がしやすくなり、改善につながりやすいという。

子供に伝える際は「これはできているね。こういう風にしたら、もっといいかもね」などと、ポジティブな要素もセットにすると、相手も素直に受け止めやすい。