ただ、運転中に天候が急変して、ホワイトアウトが発生することも考えられる。視界が悪い中で運転を続けると、他の車にぶつかったり、逆にぶつけられたりする可能性が高まる。
場合によっては横断している歩行者に気づかず、事故を起こしてしまうかもしれない。
遭遇したら急ブレーキはNG!
ではどうすればよいのかというと、ホワイトアウトが発生したら、「ハザードランプやヘッドライトを点けて速度を落とす」ことが鉄則だ。
車の存在を知らせつつ、周囲の車への影響を考えた上で速度を落としていこう。
最終的には、直ちに停止できるくらいの速度(徐行)が望ましいという。急ブレーキは、後続車が気づかずに追突してしまう可能性があるためNGだ。
また、近場に駐車場などがある場合は、移動して天候の回復を待つことを勧めている。

ホワイトアウトの状態では、車両が真っすぐに走っているのかさえも分からなくなり、無理をして進むと路肩などに落下することも考えられる。急ぎの用があったとしても、無理な運転をせずに、安全第一を心掛けたい。
“空気循環”が待機時のポイント
ホワイトアウトの影響は事故だけではない。視界が見えなくなったり、渋滞に巻き込まれたりすると、車内でエンジンを付けたまま待機することもあるはず。
その際、車内の空気が循環できないと「一酸化炭素中毒」が発生する危険性もあるという。

そのため、待機するなら“車内の空気循環”を意識することがポイント。ワイパー付近にある、メッシュ状の「外気の導入口」が、雪などでふさがっていないか注意が必要だ。

また、車両後部にある「排気口(マフラー)」も気にかけてほしい。マフラーがふさがると、車内に排ガスが逆流し危険だ。定期的に除雪するのが望ましいが、もし、降り続く雪などでふさがってしまった場合は、エンジンをつけないようにしよう。