お互いの子供や家庭を比較し、相手よりも優位に立とうとする。そんな「マウント」をするママ友があなたの近くにいないだろうか。
褒めるふりをして自慢話をすることもあり、モヤッとする人もいるはず。どう対応すれば角を立てず、自分の心を守れるのか。
ママ友トラブルアドバイザー・なかさとさんに、マウントされた時のスマートな対処法と、自分がしないための心構えを聞いた。
子供の悩み相談がマウントの餌食に
「ママ友のマウントは大きく2種類あります。子供について、経済状況についてです。特に子育てのことを言われると、精神的なダメージが大きいですよね」(なかさとさん)
幼稚園児の子供がいるFさんは、強烈なマウントを経験した一人。とあるママ友に「うちの子、勉強しなくて…」と言ったら、こんなアドバイスが返ってきた。
「〇〇(Fさんの子供) は運動神経がいいから、将来はそれが役立てばいいんじゃない。うちの子は運動が苦手だから、勉学でやっていくしかないんだよね。今でも九九は結構マスターしているし、漢字も習わせたいと思ってるよ」

うちの子供はあなたの子供と違って頭が良いと、暗に言われているように感じたという。
これだけなら思い込みの可能性もあったが、話題が子育てになる度に、そのママ友は次のようなマウントをしてきたそうだ。
「子供が寝なくて悩んでいると話せば『うちは19時半には自分からベッドに入るから、親子の時間が取れなくて寂しいの』と返されたり。子供の食が細いと言えば『うちは何でも食べ過ぎちゃって、ピーマンも生で食べるくらい』と言われたり。軽く扱われたそうです」
「子育ては外注」経済的な“張り合い”も
子育てに悩む心の傷に、塩を塗られるような感覚かもしれない。Fさんは、周囲のママが経済的なマウントをする場面にも遭遇した。

「経済的に余裕のあるママが『うちの子供は週5で習い事。子育ては外注してるんだよね』と話していました。家をローンで買ったばかりのママには『うちは支払いが終わった。これから老後の資金を貯めなきゃ』とも言っていたそうです。格差を突きつけられるようで、聞いていてつらいですよね」