「私からの連絡は迷惑ですか?」
相手からの好意が重荷に変わり、恐怖さえ感じてしまう。逆に特定の人に執着し、関係をこじらせてしまう。ママ友同士の間で、こうした「依存」に悩む人は少なくないという。
依存される・する心理はどうなっているのか。関係を悪化させないポイントはあるのか。ママ友トラブルアドバイザー・なかさとさんに聞いた。
電話が真夜中まで…依存された母親
まずは、依存される側の相談事例から。
未就園児の子供を持つCさんは、子育て支援センター(子供やその親が交流できる場)で出会ったママ友から、つきまといのような行為をされたそう。
「面倒見の良いCさんが、相手に子育てのアドバイスをしたところ、『子供が熱を出したけどどうしたらいいの?』といった具合に、頻繁に電話がかかってくるように。電話は真夜中まで及び、夫からも『あそこの親子と関わりすぎじゃないか?』と指摘されたそうです」

負担に感じたCさんは家族で話し合い、距離を置くことに。子供の入園先は、向こうが選びそうな幼稚園とは別の所にした。
すると、相手の行動はエスカレート。「私からの連絡は迷惑ですか?」といった、電話もあったそうだ。
「結局、Cさんは(行かせたかった所ではない)遠方の幼稚園を選ぶことになりました。状況が落ち着くまで、1年くらいかかったそうです」
憧れが執着に。依存する側の苦悩
なかさとさんには「相手に依存してしまった」という、相談も寄せられるそう。次に紹介するのはそんな、Dさんのケース。

「Dさんは幼稚園で素敵なママを見つけ、『友達になりたい』と願うようになりました。共通の知り合いがいたこともあって、人柄や興味を持ってくれそうな話題など、いろいろと聞いて回ったそうです」
仲良くなりたい故の行動だったが、憧れのママとは友達になれず、周囲からも変わった目で見られるなど、裏目に出てしまったという。