園や学校でママ友ができず、焦りや罪悪感を抱いてはいないだろうか。「自分のせいで子供が仲間外れになったら…」といった不安から、独りでいることに悩む声は後を絶たない。
本当にママ友は必要なのか?ママ友トラブルアドバイザー・なかさとさんによれば、あえて“つくらない”選択があってもいいという。
悩める母親の実情と、気持ちよく過ごすためのコツを聞いた。
ママ友の輪に入れない…悩みと葛藤
なかさとさんに寄せられる相談のひとつが、ママ友がつくれないという悩み。「保護者会や学校関連のイベントでいつも独り。居場所がない…」といった声が聞かれるという。
「子供が幼稚園や保育園に通い始めると、ママ友づくりに関する悩みが増えてきます。送り迎えや行事で園に足を運ぶようになったら、既にグループができあがっていて、どこにも入れなかった…というケースがよく見られます」

積極的に輪に入ろうと努力する人もいる。
「園や学校の役員に立候補し、つながりを広げる母親もいます。ただ、誰もができるわけではありません。知り合いがいない状況で『さあ、友人をつくらなきゃ』と思っても、人間関係が固まっていると難しいのが現実です」
つくらないことには「メリット」もある
ママ友がいないデメリットは「情報が入ってこない点」だと、なかさとさん。
「子供が小さいうちは、母親と一緒に行動する機会が多いです。ママ友グループに入っていないと園や学校の行事、イベント(子供同士の交流など)の情報が入ってこず、親子どちらも取り残されてしまう傾向があります」

一方で、いないことにはメリットもあるそう。
「独りでいる母親を見て『うらやましい』という声も多いんです。『同調に疲れた』『うわさ話やマウントばかり。もっと自由に子育てしたい』という人もいます。ママ友グループは入るより、抜けるほうが大変です」