子育て中の母親にとって気になる存在が「ママ友」だ。学校の情報をもらったり、子供同士の交流になったりと心強い一方で、関わり方によってはトラブルになることもある。
ママ友トラブルアドバイザー・なかさとさんによれば、ママ友との関係に悩むのは、子供が未就学期から小学校低学年の頃にかけてが目立つそう。
とりわけ「うわさ好き」なタイプとの距離感は、頭を悩ませるテーマだという。相談事例から付き合い方のヒントを探った。
孤立、転園…うわさ話によるトラブル
うわさ好きなタイプはなぜ厄介なのか。グループで影響力があることが多く「関係がこじれると本人やその周囲から“攻撃の標的”にされやすい」と、なかさとさんは言う。
相談事例の1つ目は、ママ友が流した話によって孤立させられたAさん。
2人は出会った頃は仲が良かったが、価値観の違いもあって関係が徐々に悪化。子供の体調管理など、子育ての考え方を否定されたこともあり、Aさんは少しずつ距離を取った。

すると、ママ友は「Aさんに問題がある」と周囲に言いふらし、悪者に仕立て上げたそう。
「Aさんは最終的に、相手の“取り巻き”に呼び出され、『どれだけ彼女に迷惑をかけるのか』と説教される事態に。自分の気持ちとは関係なく謝罪をさせられ、子供も通っていた幼稚園を転園することになったのです」
交流が浮気に!?追い詰められた母親
何気ない交流があらぬうわさに発展することもあるという。相談事例の2つ目は、浮気しているかのような状況に陥った、Bさん。
「Bさんは公園でたまたま子供の同級生のパパと親しくなりました。同年代のママ友が少ない彼女にとって、ママ友事情に詳しくない相手で、気楽に話せたそうです」

しかし、その関係を快く思わない、うわさ好きのママ友がいた。
「『あのパパと不自然に仲が良くない?』と根も葉もない話をどんどん広げ、Bさんは自分の夫、子供が通う学校に相談せざるを得ないほどの大騒ぎになってしまったのです」
Bさんは周りから無視されるようになり、孤立無援の状態で「死にたくてしょうがない」と、なかさとさんに電話をかけてくるほど、精神的に追い詰められたという。