高円宮妃久子さまが、14日に開催される「全国アマチュアオーケストラフェスティバル」に出席されるため福井県を訪問され、明治以降、日本の繊維産業をリードした“福井の技”に触れられた。
昭和天皇ゆかりの場所をご来訪
久子さまが来訪されたのは、2025年4月に一部改装された福井市のセーレン旧本館ビル。繊維産業の歴史を伝える建物として国の近代化産業遺産にも認定されている。かつて、昭和天皇が来県された際には休憩場所としても使われた場所だ。

セーレンの山田英幸社長が繊維産業や会社の歴史を説明すると、久子さまは熱心に耳を傾けられていた。

最新の繊維技術にご関心
セーレンの独自技術「ビスコテックス」の展示コーナーでは、ガラスや金属、プラスチックなど様々な素材に対応した染色技術を、時折、手で触って確認しながら見学された。
布にピアノの鍵盤のようなプリントが施され、触るとセンサーが反応して音が出る製品は「お年寄りにはいいかもしれませんね。楽しめそう」と感想を述べられた。

エアコンにも繊維の染色技術
このビスコテックスを用いた製品が並ぶショールームに足を踏み入れられ、山田社長がソファや飾り棚などを「基本的にすべて、そう(ビスコテックスを用いた製品)です」と案内すると、久子さまは「これも?これも?」と驚かれたご様子。

さらに「あちらはすでに販売されている製品です」と言われ見上げたのは、富士山が描かれた漆塗りのような光沢があるエアコン。ダイキン工業がセーレンのビスコテックス技術を採用し、パネルに多彩なデザイン施している。
久子さまは「随分おしゃれなエアコンですね」と感心されたご様子だった。

久子さまは14日には、日本アマチュアオーケストラ連盟などが開いたフェスティバルに、連盟総裁としてご臨席された。
この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。
ギャラリーページはこちら(22枚)