日本維新の会の内紛が加速している。馬場代表は、代表選挙を行う方針を示したが、自身の進退は明言せず、退陣を迫る声が日に日に増している。

一方、注目が集まっているのが国民民主党だ。

【動画】猛烈『馬場おろし』 維新で内紛勃発「飲み食い政治の弊害。ぶっ壊れてもらいたい」と創設者・橋下徹氏

■注目集まる国民民主 一方、維新は内紛状態

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政局が混沌とする中、連日、一挙手一投足に注目が集まっているのが国民民主党。

1日午前は、立憲民主党と幹事長会談を行い、政策ごとに連携していく方針を確認。

午後からは、公明党とも会談を行った。

国民民主党 榛葉賀津也幹事長:立憲民主党とも政策ごとの案件ごとに連携していく。10月31日、自民党と確認した同じことを、それぞれイシューごとに協議をしていく。

玉木代表は、来週火曜日にも立憲の野田代表と党首会談を行い、石破総理との会談も調整が行われている。

■「今回の大惨敗の責任を取って、代表は辞意を表すべき」馬場代表の責任を問う声続々

維新・馬場代表
維新・馬場代表

与野党から引っ張りだこの国民民主党。

一方で、存在感を示せず「内紛状態」にあるのが、日本維新の会だ。

10月30日に行われた役員会では…

日本維新の会 浅田均参院会長:今回の大惨敗の責任を取って、代表は辞意を表すべきだと思っています。

衆院選で議席を減らした責任を、馬場代表に直接問う声が上がる中、10月31日、大阪で常任役員会が開かれ、馬場代表は、早期に代表選を実施すべきとの認識を示した。

■馬場代表、代表選挙の方針を示すも、自身の進退の名言は避ける

維新・吉村共同代表
維新・吉村共同代表

日本維新の会 馬場伸幸代表:私個人の考えで代表選挙をやるべきだと思っている。私を支えてくれているメンバーもたくさんいる。そのメンバーとよく相談して(代表選への出馬を)決めていきたい。

自身の出馬については明言を避けた。

一方、1日、吉村共同代表は執行部の責任に言及。

日本維新の会 吉村洋文共同代表:選挙結果とすれば敗北。我々執行部に責任がある。

■「ここで早めにきれいに身を引いた方がいい」 馬場代表への厳しい声

これ先立つ10月29日、「大阪維新の会」の府議団は総会を開いた。

大阪維新の会府議団 河崎大樹幹事長:とにかくできるだけ早く代表選はやるべきですということは、みんな(府議団)の意見としてまとめさせていただいた。執行部は本当に重い責任があると思いますし。

また、大阪維新の関係者からは、「ここで早めに、きれいに身を引いた方がいい」「吉村さんが代表になって、誰か国会議員が共同代表につくのが自然でしょう」といった声があがっている。

■維新の創設者・橋下徹氏からも引退勧告か

橋下徹氏Xより
橋下徹氏Xより

さらに、維新の創設者で今は民間人の橋下徹さんも、自身のXに、「ここまで維新を引っ張ってくれたことには感謝です。僕ら創業者メンバーは引いて、新しい感覚のメンバーにうまく引き継いで欲しいです」 と、馬場代表への評価と感謝を込めながら、引退勧告ともいえる投稿をしている。

■「馬場執行部は僕が一番嫌な政治スタイルになっている」と橋下氏

橋下徹氏
橋下徹氏

その真意を本人に尋ねてみた。

維新の創設者 橋下徹氏:今、国政維新・馬場執行部が、僕の感覚では、僕が一番嫌な政治スタイルになっているので、まあ、そこはぶっ壊れてもらいたいなというふうに思ってるんですけどね。

「ぶっ壊れてもらいたい」今の馬場執行部とは、橋下さんの目にどう映っているのだろうか。

維新の創設者 橋下徹氏:政治というのは、飲み食いの友達とか、好き嫌いとか、友人関係でやるべきでは無いと思っていて。目標もないまま議席数だけを増やして、なんとなく政治の世界でいい格好したいとか、そういうのが僕は大嫌いで、政治の世界に飛び込んで、自分で維新を作ったのに。維新からも信頼され、もちろん他党からも信頼される執行部を、早く作らないといけないと思いますよ。

維新は今後、信頼される国政政党への道筋を示すことができるのか…。

代表選挙の実施が決まった場合、12月1日にも臨時の党大会が開かれ、代表が選出されることになる。

■「国民の支持が離れた政党は維新だったといえる」と藤井教授

京都大学大学院 藤井聡教授
京都大学大学院 藤井聡教授

日本維新の会・馬場代表は、衆議院選挙の責任が問われている。党勢拡大を図ろうと思ったが、叶わなかったわけだが、維新の現状というのはどうなっているのだろうか?

京都大学大学院 藤井聡教授:今回の議席数でいえば、減ってるのは10数パーセントしか減ってないとも言えるんですが、今回で僕が一番着目してるのは比例票です。前回が約800万票あったんですが、今回500万票。33~34パーセント減っているんです。

京都大学大学院 藤井聡教授:この減り方は、自民党の比例票の減り方である25%を圧倒的に凌いでるんですよ。 ですから、今回最も国民の支持が離れた政党は実は維新だったという風に言えるんですね。執行部の責任は免れないという意見は大きくなるでしょうね。

■次の「維新の代表」は誰になるのか

関西テレビ 神崎博報道デスク:維新の国会議員の中から出てくる名前を聞くと、次の代表はこの人しかいないということで。共同代表の『吉村さん』ですね。 吉村さん以外の名前 なかなか維新の国会議員の中から聞かれないと。でも吉村さんは知事であって、国会議員ではないので、国会議員の中で今、名前が上がっているのが『前原誠司さん』、参議院からくら替えした『東徹さん』の2人の名前もあがっています。

(関西テレビ「newsランナー」 2024年11月1日放送)

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