橋下徹氏が分析の衆院選 各政党の動きは?カギを握る維新・国民
この記事の画像(6枚)自民党総裁の石破茂首相は28日、15年ぶりに与党が過半数割れとなった衆院選の結果を受けて、記者会見を開いた。
関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演した橋下徹氏は、石破首相が「政策活動費廃止、旧文通費の使途公開、残金返還」と、政治とカネ抜本的に見直す発言をしたことに対して、見解を示した。
■石破首相「政策活動費廃止、旧文通費の使途公開」「一歩前進も『企業団体献金を禁止する』には言及していない」と指摘
橋下徹氏:選挙の結果を受けなきゃ言えないんですかね?国会議員たちは。十何年前からずっと言い続けてきたのに、金の話になると本当に動かないんですよ。 でも一歩前進ですよ。やっと動くので。ただ一点、『企業団体献金の禁止』は言っていません。 企業団体献金を禁止すると、日本の政治の風景がものすごく変わります。今、野党はここで一致団結していますから、自民党の改革案に、プラス『企業団体献金の禁止』が入ると、政治の風景がものすごく変わると思うんです。
■「責任の取り方について世論は厳しく見ている」と鈴木哲夫氏
ジャーナリスト・鈴木哲夫氏:これは総裁になった、もしくは総理になった後にやる会見ですよ、今日の中身は。今じゃないんですよ。会見ではある種、進退や責任論みたいなことはまだ言っていませんよね。 それを言わないで支持したということは、『自分はやめません』ということなんだろうと思いますが、責任の取り方は1つポイントで、『ごめんなさい、これから頑張ります』だけでいいのかどうか、世論はそのあたりも厳しく見ていると思います。
■「政権交代」の前の「政権変容」 流動的な政治になる
今後、国会が始まれば、様々な法案に対しての採決が行われるが、どのような動きとなるか。
橋下徹氏:これからの政治にワクワクしています。というのは、今まで与党が過半数割れすると『政権交代』になっていたんですよ。今回は『政権交代』の前の『政権変容』ということで、維新と国民が立憲につくのか、自民につくのかで、それぞれ有利な政策を進めていけるような状態になるんです。 今までは与野党が固定化されていたけれど、流動化して、政策議論をすることで、自民についたり、立憲についたりで政策を進めていく。
そのような政治形態は戦後あったのか?
橋下徹氏:戦後初です。今までは『55年体制』といって、必ず与党と野党に分かれて、与党が出す法案は全部賛成で、野党は永田町で飲み食いするだけなんです。これが変わります。それぞれの政策について、本当に議論して、賛成なのか反対なのか決めなきゃいけないから。
石破首相の会見では、企業団体献金の禁止までは言及しなかったが、野党側が法案を出せば通るということなのか?
橋下徹氏:はい、過半数あるから。野党が企業団体献金禁止の法案を出して、自民党が参議院で否決をしたら、来年の参議院、えらいことになりますよ。だから本当に政治が動きますよ。 これまで飲み食い政治と僕は言っていたけど、『ペットボトル政治』に変わります。ペットボトルを片手に飲食店でなく、議員会館の会議室で議員が集まってフルオープンで政策論議をすると。
■「投票したら変わると政治家が有権者に実体験させれば、投票率は上がる」
今回の衆院選の投票率が前回よりも下回ったことに対して、橋下氏は「政治家が国民に対して変化を感じさせなきゃいけない」とコメントした。
橋下徹氏:大阪は19選挙区、全部維新です。維新に賛否はありますけども、例えば僕が何をやったかというと、まず地下鉄のトイレをきれいにするとか、分かりやすいところから変化を見せていく。投票したら変わるんだいうことを政治家が有権者に実体験させれば、投票率は上がります。 今まではそれがなかったから、だから本当に維新と国民が頑張って消費税を下げるのか、政治改革法案を通すのか、法律が通ったことを体験すれば、投票率上がると思いますよ。
((関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ」2024年10月28日より)