また、介護サービスを利用するということは、家のなかにヘルパーさんなど他人が入ってくるということでもあります。「家に他人が入ってくるのはイヤだ」という高齢者は少なくないのです。

ましてや高齢期になると足腰が痛むなどで、部屋の片づけが以前のようにできなくなることも多々あり、赤の他人に散らかった部屋を見られたくないという気持ちにもなるのでしょう。

申請や契約を一人でやり遂げられるか?

「介護保険サービスが必要だ」と判断できた場合、介護保険の利用を申請する必要があります。

具体的には、市町村の介護保険担当課や地域包括支援センターに連絡し、要介護認定の申請書を入手して必要事項を記入し、主治医の意見書を添えて市町村に提出します。

その後、認定調査員が訪問し、要介護認定を受けていきます。

これらのステップを本人や家族などが進めることで、介護保険サービスの利用が可能になるわけです。

ひとり暮らしで頼れる身寄りがいない「老後ひとり難民」が、これらの申請や契約をひとりでこなすというのは、相当にハードルが高いといえます。