地震など災害はいつ起こるかはわからない。特に無防備な就寝中は、部屋の中でどれだけ「安全な空間」があるかがカギとなる。

熊本地震を経験した防災収納インストラクターの松永りえさんは、片付けられていて、備蓄がされている家が「地震に強い家」だという。

実体験から家の安全スペースを生み出すための収納術を取り上げている、著書『地震に強い収納のきほん』(扶桑社)から、寝室の防災について一部抜粋・再編集して紹介する。

家族が逃げられる「安全スペース」に

過去の地震では、寝室で亡くなった人が多いといわれています。寝ているときは無防備で、家具などが倒れてくるととても危険。就寝中の揺れに備え、ベッドの上に落ちてくるものや倒れてくるものをなくし、夜間でも不安なく避難できるよう備えましょう。

わが家では、寝室には腰より高い家具は置かず、ベッド下や寝室の片隅に食品などの備蓄品を収納。なにかあったとき、家族が逃げ込める「安全スペース」にしています。

寝室に家具を置くなら背の低いものを(画像:イメージ)
寝室に家具を置くなら背の低いものを(画像:イメージ)
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●非常用ランタンを日常使いに
ベッドサイドには、置く・持つ・吊るすの3WAYで使えるLEDランタンを。夜間に被災する可能性が高い寝室には明かりが必須。普段使いすると、肝心なときに「使えない!」という事態を防げます。

●背の低い家具なら就寝中の地震も安心
寝室の家具はローテーブルのみで、ベッドに倒れてくるものは一切ありません。家具の高さやレイアウトを再確認して、転倒対策や家具そのものの見直しを行ってみて。