がむしゃらに仕事や子育てに突き進んできた時期を経て、60歳前後の人たちは少し身軽になってくる頃だろう。

そんな世代の人たちこそ、これからは「自分が本当にやりたいこと」を中心に過ごしてほしいというのが、産婦人科医・高尾美穂さんだ。

動くことでしか始まらないこともあり、自分から行動してみることも大切だとする。しかし、時には失敗することも…。

高尾さんがいつも話している印象に残るフレーズから、人生の節目を迎えた人たちに寄り添う80の言葉を厳選した、著書『「自分が主役」で生きたらいいじゃん』(扶桑社)から一部抜粋・再編集して紹介する。

一度の挑戦でうまくいくなんて稀

【失敗からしかいけない「次」がある】
一度でうまくいくなんて稀なこと。失敗をそこで終わらせるか、次へ進む糧にするかは自分次第。

たった一度の挑戦でうまく物事が進むなんてことは、めったにありません。

うまくいかなかった経験は、「失敗」とまとめられることが多いですが、それはあくまでその時点における「結果」であり、「結末」ではありませんよね。

失敗を「結末」にしてしまうかは自分次第(画像:イメージ)
失敗を「結末」にしてしまうかは自分次第(画像:イメージ)
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失敗とされる経験からしか行けない「次」もあれば、その経験をとおしての出会いもあるはず。

失敗の次のアクションを起こさず、最終的な「結末」を失敗で終わらせるか、失敗をとおしてその先へ挑むかは、自分次第なのです。

効率のよさや時短が求められる今、失敗をくり返さなくても、手っ取り早く身につけられるマニュアルやサービスも増えています。それでいいと思えるものはそれでいい。