りくりゅうことペアの三浦璃来&木原龍一組。
昨季は木原の腰の痛みにより実戦出場は3戦のみ、という難しいシーズンを送ったりくりゅう。
しかし逆境も強さに変える2人は四大陸選手権、世界選手権銀メダルと存在感を発揮。
22-23シーズンに日本ペア史上初の年間グランドスラムを達成した2人は、まだ成し遂げていない五輪での“ペア表彰台”を大きな目標に掲げる。
今季のテーマは「シーズン最初から最後まで走り抜けること」。振付師を変え、新たなりくりゅうの魅力を引き出すプログラムにも注目だ。
北京五輪のメダル授与式にも参加した4人は、再びイタリアの地へ向かい初戦のロンバルディア杯に出場。
鍵山2位、坂本3位、三浦・木原組は2位と好スタートを切った。
プレシーズンは全日本もドラマチック
全日本選手権は、五輪代表が決まる大会でもある。
2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の代表が決まる全日本は、2025年の大会だ。そして、プレシーズンにもたくさんの物語が生まれている。
2022年北京五輪のプレシーズン(2020年)は、コロナ禍の開催だった。
未知なるコロナウイルスに世界が振り回された最中の全日本開催。何もかもが手探りで特別な年の全日本は、羽生結弦さんがぶっつけ本番のプログラムで王座奪還を成し遂げた。
2018年の平昌五輪のプレシーズン(2016年)に行われた全日本は、今回の会場でもある大阪府門真市の東和薬品RACTABドームで開催された。
シニア2年目の宇野昌磨さんが全日本初優勝を果たし、その後の平昌五輪銀メダル獲得につなげた。
ドラマチックな展開が生まれる全日本は、今年も激しい戦いが予想される。その全日本への戦いが明日から始まる。
今年の全日本は大阪で開催
12月の全日本選手権を目指して、地方ブロック大会から予選がスタートする。
2025年3月にアメリカ・ボストンで開催される世界選手権を目指す選手、全日本選手権を自身の集大成として挑む選手、日本最高峰の舞台で力を最大限出したい選手。
今年もさまざまな選手たちの思いがぶつかり合う時がやってきた。