9月27日から9月29日に行われたフィギュアスケート・関東選手権(会場:日光霧降アイスアリーナ)。

シニア女子は、吉岡詩果が5連覇(ジュニアを含めると6連覇)、ジュニア男子は西野太翔が2位に大差をつけ連覇を飾った。

関東選手権では東日本選手権への出場権を獲得したシニア・ジュニアの選手たち、そして全日本ノービスを決めた選手たちを特集する。

【シニア女子】吉岡詩果が5連覇

シニア女子は、上位4名が東日本選手権へ出場を決めた。

優勝は今季で現役引退を表明している吉岡詩果。

ショートでは課題に挙げていた3回転ルッツ-2回転トゥループを高さのあるきれいなジャンプで、GOE(出来栄え点)1.18をマーク。3回転フリップで転倒してしまうが、滑らかなスケーティングと豊かな表現力で、会場を大歓声に包んだ。

関東選手権で5連覇を成し遂げた吉岡詩果
関東選手権で5連覇を成し遂げた吉岡詩果
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続くフリー。曲は高校時代に使って宮本賢二先生に初めて振り付けしてもらった『I belong Me Up』。

「表現することが好きになったプログラムで、もう一度滑りたいと思って選曲しました。かわいらしさから芯を持った、大人になった自分を見てほしい」

演技前半は3回転ルッツ-2回転トゥループを決め、3回転フリップ-2回転トゥループも着氷。

続く2回転サルコウ、2回転アクセル-3回転トゥループも降りきった。後半に入って、フリップが1回転となり、3回転ルッツで転倒。

それでもラストのステップで見る者を魅了し、スピン2つを最高のレベル4で締めた。

後半のジャンプミスは反省しつつも、「出来ているところと出来ていないところがわかってきたので試合と練習で同じようにできるようにしたい」と前向きな言葉を述べた吉岡。

「今日ここで滑れていることがすごく気持ちよかった」と充実の表情を見せてくれた。

2年ぶりとなる全日本の舞台で「もう一度、演技をしたい」という思いがすごくあり、「1つ1つの試合を大切に滑りたい」と目標を語った。

2位には吉岡と同じ山梨学院大学4年生の中本有咲が3年ぶりの表彰台にのぼった。

そして、3位にはショート6位からの大逆転で佐藤優妃があがった。

関東選手権シニア女子表彰台
関東選手権シニア女子表彰台

【シニア女子】
1位 吉岡 詩果(アクアリンクちばSC)155.57点
2位 中本 有咲(山梨学院大学)123.07点
3位 佐藤 優妃(埼玉アイスアリーナFC)96.43点
4位 高津 稀奈(埼玉アイスアリーナFC)94.10点