港を訪れる船乗りにも知られているスーパーが静岡・富士市にある。小さなスーパーなのに市外からも客が来る。人気の秘密は鮮魚の品ぞろえと、鮮魚を使った総菜の充実ぶりにあるようだ。
鮮魚売り場が普通じゃない
調査するのはローカルスーパー。大手スーパーとは一味違う、個性的な品ぞろえが魅力の人気の店。地域で愛され続ける理由は何なのか、そのヒミツを調査する。
JR吉原駅の目の前にある創業66年の「スーパーオカムラ」。
この記事の画像(11枚)店内は決して広いわけではないが、商品がびっちりと並んでいる。
早速商品をチェック! 野菜コーナーでは小松菜が95円で特売になっていて、なかなか安い。大きなスイカもあった。ただ野菜果物コーナーを見る限りは、普通のスーパーのように見える。
ところが奥に進むと鮮魚コーナーがすごかった!
にむらあつとリポーター:
マダイとかタチウオがまるまる一匹で売られています。アンコウのむき身もあります
「スーパーオカムラ」は、スーパーとは思えないほど“充実した鮮魚コーナー”が人気のお店。
深海魚の一種「ドンコ」など。普通のスーパーではあまり見られない、レアな魚も売っているのだ。
スーパーオカムラ・川口康雄 店長:
創業当時は船食からスタートして、船乗りに食料をおろす仕事だったので船乗りさんのために全国から魚を取り寄せていました
並ぶ鮮魚の種類は日によって変わるが、毎日20種類は新鮮な魚が並んでいるそうだ。
看板商品の肉厚「あじ丼」
ここでちょっと気になる質問をぶつけてみた。
実際、買う人がいるのか?
スーパーオカムラ・川口康雄 店長:
食べやすくお店の方で調理して提供しています。アンコウはから揚げとかになります
「スーパーオカムラ」は新鮮な魚を使った総菜も豊富。
店の看板商品は「あじ丼(745円)」だ。店長によると看板商品として恥ずかしくないよう、アジは必ずいいものを仕入れているとのこと。
にむらリポーター:
アジが本当にたっぷりのっていて、身が厚くてボリュームがあります
他にも毎日100種類以上、自慢の鮮魚を使ったおすしや総菜が並ぶ。
多くのお客さんが買っていた「焼きさば寿司」
そんな「スーパーオカムラ」で、お客さんたちは一体何を買っているのか、店内で聞き込み調査をした。
仕事で内航船(国内の貨物輸送船)に乗っているという男性は、田子の浦に入港したこの日、夕食を買いに訪れた。
スーパーオカムラは船乗りの間で知られた店なのだそうだ。
内航船に乗る男性客:
魚が有名なので田子の浦に入港すればここに来ます。すしを13人前注文して、できるのを待っています。他にも量と新鮮さで「あじ丼」、「焼きさば寿司」はサバの厚みがあるので購入します
近所に住んでいるという女性客が買っていたのは「鉄火巻き」。やはり「焼きさば寿司」も購入していた。
女性客:
ここで作っているからいいの。手作りのものが多いので、できたらここで買いたい
焼津市から来たという夫婦もいた。わざわざ遠出してまで来たのは、インターネットでおいしそうな写真を見つけ、気になったからだそう。
夫婦はサーモンのすしを購入。そして2人も「焼きさば寿司」を買っていた、これはもう人気商品と言って間違いない!
スーパーオカムラ・川口康雄 店長:
総菜は朝早くから仕込んでいます。こういう小さいスーパーがどんどん減っている中で、大手が出てきて難しいかもしれないけれど、みんなでがんばってやっていきたいと思っています
鮮魚の総菜を食べてみれば感動すること間違いなし! お客さんからスーパーオカムラ愛が伝わってくる、アットホームなスーパーだった。
■店名:スーパーオカムラ
■住所:静岡県富士市鈴川町3-6
■営業時間:09:00~19:00
■定休:日
■問合せ:0545-33-0253
(テレビ静岡)