雨が降らない日が続く福岡県。有明海のノリの生産者は、あまりの少雨に不安を募らせている。
なぜ2月6日が『ノリの日』?
2月6日、柳川市の二ッ河小学校の給食に登場したのは、有明海でとれたノリ。

子どもたちにノリの美味しさを知ってもらおうと福岡有明海漁連が毎年『ノリの日』の2月6日に地元の小学校に提供している。

なぜ2月6日が『ノリの日』なのか。

日本で初めての体系的な法律である大宝律令では、ノリが租税のひとつとされていた。その大宝律令が施行された日が西暦702年2月6日であることから『ノリの日』と定められたのだ。

今季、獲れたばかりのノリを味わった小学6年生。「おいしい。パリパリ」「最高にうまいです。無限に食べられる」「ノリを食べて、ノリノリ~」とみんな笑顔だった。

子どもたちにも大人気の有明ノリだが、これからが収穫の最盛期を迎える。

今季の状況について『福岡有明海漁連』の境真秋さんは「植物性のプランクトンが大量発生していて、色が浅くなるような現象が発生している」と不安な表情を見せる。

「やはり栄養がないということで、成長も少しストップがかかる。そういう面では収穫量も減るのでは」と今季を予測する。
プランクトン増殖に加え新たな懸念“水不足”
有明海ではプランクトンの大量発生により、3年前からノリの不作が続いている。

さらにここ数年は、単価の高騰で在庫が積みあがっていて、2月3日に開かれた入札会では1枚あたりが約21円。前年の同じ時期と比べて4円下がるなど、厳しい状況が続いている。

そして今、プランクトンの増殖に加え、新たな懸念となっているのが水不足だ。福岡管区気象台では柳川市の降水量の計測を昭和51年から行っているが、2026年1月の雨量は過去最少となっている。

県内各地で水不足が深刻化していて、現在、福岡県内では、大野城市や太宰府市など7つの自治体で蛇口の水圧を弱める減圧給水が行われているほどだ。

今後、さらに水不足が深刻化すれば、ノリの生育にも影響が出る恐れがあるのだ。
ノリの不作と少雨の“意外な”関係
山間部から流れ出たダムからの水は、田畑を通り、土などからの栄養分を含みながら河川を通って海へ流れ出る。しかし、ダムからの放水量が少なくなると、栄養分が充分に海まで届かず、ノリの生育に影響が出るというのだ。

さらに、ノリの加工には大量の水を必要とする。今後、生産地でも減圧給水や断水が発生するのでは?と不安が広がっている。

『福岡有明海漁連』の境さんは「とても不安ですね、このままいくと。通常なら4月中旬くらいまで、みなさん頑張って生産を続けるが、途中で断念せざるを得なくなるかもしれない。とりあえず『雨』ですね」と話す。

福岡県内の水不足は、日に日に悪化。筑後川水系の主要6つのダムの貯水率は、2月6日時点で16.9%にまで減少している。

すでに県内7つの自治体が減圧給水を実施しているが、このまま雨が少ない状況が続けば、2月中旬にも糸島市と太宰府市が夜間断水に踏み切る可能性があるという。さらに福岡市もこのまま少雨が続けば「給水制限をする可能性がある」という。
(テレビ西日本)
