瞬間的に政権交代は起きていた

選挙戦終盤情勢は、相変わらず自公が堅調、希望の党がやや不振、立憲民主党が健闘という状況。

そんな中、昨日気になったのが、玄葉さんの「小池さんが”排除”と言わなければ200議席いってた」という発言。
確かにそうだったかもしれない。

9月26日に小池・前原会談で民進党が希望の党に合流することで合意した。
この時、私も正直、政権交代があるかもしれないと思った。
当時官邸幹部も、自公で233の過半数取るのがやっとだと弱気だった。
あの時点では、瞬間的に政権交代は起きていたのだ。

玄葉さんが言うように200は可能だったかもしれない。
しかし3日後の29日、小池さんの「排除」発言で、状況はひっくり返った。

たった三日。まさに≪小池さんの三日天下≫に終わった。
 

総スカンを食らった小池さんの≪三日天下≫

小池さんの排除発言は、政治家からもマスコミからも、右からも左からも総スカンを食らった。
しかしどうして排除しちゃいけないのか。
安全保障という国の根幹に関わる政策について、根本的に考えが違う人を公認しないのは当然のことではないか。

もし小池さんが枝野さんや辻元さんと一緒なって200議席取とり、政権を取ったとしても、それはまさに、2009年の民主党政権で安保政策が合わず意見がバラバラとなり、途中で政権が崩壊したあの時の繰り返しになるのではないか。
 

有権者をなめるな!

それがわからないほど有権者はバカではない。
有権者をなめるな!と言いたい。

しかし、政治評論家と称する人たちは、皆小池さんをいじめていた。
もしかしたら「けしからん」という他に「女性の総理は嫌だ」「小池さんを総理にしたくない」というおじさんのジェラシーがあったのではないか。
小池さん、よく排除した!

選挙では不利になったかもしれないが。とはいっても投票はこれからなので、どうなるかわからない。
皆さん是非投票に行きましょう。
 

平井文夫
平井文夫

言わねばならぬことを言う。神は細部に宿る。
フジテレビ報道局上席解説委員。1959年長崎市生まれ。82年フジテレビ入社。ワシントン特派員、編集長、政治部長、専任局長、「新報道2001」キャスター等を経て現職。