1月8日(月・祝)、第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)の決勝が超満員の東京体育館で行われた。
前回大会優勝で夏のインターハイも制した東京の駿台学園が、福井県勢として初の決勝進出を果たした福井工大福井をセットカウント3-0のストレートで下し、春高バレー2連覇、「高校2冠」を達成した。
第1セットから両チーム譲らぬ互角の展開となった。駿台学園・三宅雄大選手(背番号6)と福井工大福井・キャプテン堤凰惺選手(背番号1)が打ち合い、得点を重ねていく。
さらに駿台学園は攻守でチームをけん引するキャプテン・亀岡聖成選手(背番号3)やエース・荒井貴穂選手(背番号4)が多彩な攻撃を展開する。
福井工大福井も司令塔・丸山英祐選手(背番号2)から繰り出されるパスに攻撃陣が反応。1年生・能美偉時選手(背番号10)がバックアタックを決めるなど、豪快に攻めていく。
17-17のセット終盤、駿台学園は得意の“2枚交代”で2年生コンビの川野琢磨選手(背番号2)と大坪泰介選手(背番号10)を投入。途端に川野選手が3ポイントを上げ引き離す。20点台に乗せてからは荒井選手が連続ポイント。25-22と大事な第1セットをものにした。福井工大福井は今大会初の失セット。
第2セットは駿台学園のペース。第1セットの福井工大福井の動きを分析し、動きを修正。拾って、つないで、自分たちの展開に持っていくという“データバレー”で得点を積み上げていく。25-15と連取。
第3セットは駿台学園のキャプテン・亀岡選手がオールラウンダーとしての活躍を見せる。バックアタックのボールが飛んで来ることを予期してエンドラインより後ろで守っていたと思えば、レフト・ミドルからのアタックに、プッシュで得点と攻守で躍動する。
もう後がない福井工大福井もキャプテン・堤選手が多彩なアタックを見せて追い上げを図るが、駿台学園は再び川野選手を投入し、ゲームの流れを取り戻し、粘る福井工大福井を振り切った。
4年ぶりに超満員の歓声に包まれて繰り広げられた、春の高校バレー2024。男子決勝は駿台学園が福井工大福井にストレート勝ちで優勝。全国2641校の頂点に立ち、春高バレー2連覇と「高校2冠」を達成した。
春の高校バレー 男子決勝
駿台学園(東京)3-0 福井工大福井(福井)
(25-22、25-15、25-21)