1月4日(木)に開幕する第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会(以下、春高バレー)。

今年の春高バレーも、次世代の日本代表を担うことが期待される逸材が勢揃い。新たなヒーローを探るべく、今大会男子の注目選手を、現役日本代表選手による独自分析で紹介する。
髙橋藍が見たNEXT候補・亀岡聖成
日本のプリンス・髙橋藍(22)。アウトサイドヒッターながら、高い守備力を誇る攻守ともハイレベルなオールラウンダー。その髙橋のネクスト候補とは。

駿台学園(東京)の3年生、亀岡聖成(かめおかせな)選手だ。
去年の春高バレーで5年ぶりの優勝を果たした駿台学園。その立役者の1人である亀岡選手は、髙橋藍と同じアウトサイドヒッターとしてチームの攻撃の柱を担う。

その一方で、U18日本代表ではリベロ(守備に特化したポジション)に抜擢。
2022年のアジア選手権ではベストリベロ賞に選ばれるほどのレシーブ力をあわせ持つオールラウンダーだ。

攻守に光る亀岡選手の姿は髙橋藍を彷彿とさせる。
髙橋藍が仰天興奮「マジ上手い」
そんな亀岡選手のプレー映像を見た髙橋から仰天の言葉が連続して飛び出した。

「マジ上手いですね。今の高校生。すげえな!レベルが高い。プレーの質もすごく丁寧で、多分ミスが少ない選手だというのは、パッと見た感じでもわかりますね」

さらに髙橋は、身長180cmながらアタッカーとして活躍する亀岡選手の技術に注目した。

それは、髙橋も得意とするリバウンド攻撃。
アタックなど攻撃の際に、相手ブロックが揃い、そのまま打つとシャットアウトを免れない場面で、相手のブロックを利用しボールを自陣に戻して攻め直すという巧みなプレーだ。
髙橋が感嘆する。

「高校生で、リバウンドって難しいのではと思いますが、でも的確に今どのような状況で打てばいいとか、そういうのを冷静に判断して、しっかりリバウンドして、もう一度自分が打ちやすい体勢に持ってくるっていうのは、かなりハイレベルだと思いますね」
「数少ない上手さがある選手」と太鼓判
そしてU18日本代表ではリベロとしても起用された、亀岡選手のディフェンス面についても言及した。

「レシーブもすごく上手いですし、サーブレシーブしてからの攻撃もありました。レシーブができて、スパイク、なおかつリバウンドもできるっていう上手さがある選手は、世界で見ても数少ないと思います。本当にいろいろな部分で活躍できるんじゃないかと思います」
高い評価を語る髙橋から、亀岡選手にエールを送る。

「今回の春高でもレシーブ力っていうところがまずは光ると思います。もちろん凄いプレーにも僕は期待しますけど、やっぱりレシーブができて、安定したプレーっていうところが亀岡選手の良いところであると思うので、安定したプレーを強みに出していってほしいと思います」
”安定感”を意識して春高バレー連覇へ
髙橋からのメッセージを亀岡選手本人に見せると。

「嬉しいです。やっぱりどちらかだけできてもあの評価はされないので、安定感っていうのは大事だなって思います。自分はレシーブの中心でもありますし、攻撃の中心でもあるので、とにかく安定感っていうのを意識して、いろんな部分でチームに貢献できたらいいなと思います」
世代屈指のオールラウンダー・亀岡選手が、名門・駿台学園を春高バレー連覇に導くか注目だ。

次世代の日本代表を担う逸材としてこの大会で輝くヒーローは誰か。そして都道府県予選から一度も負けることなく、全国2641校の頂点に立つのはどの高校か。
超満員の応援団からの歓声に包まれて繰り広げられる青春ドラマの開幕は1月4日(木)だ。
連覇を狙う東京代表・駿台学園は2回戦で佐賀代表・佐賀学園高校と奈良代表・添上高校の勝者と対戦する。
春の高校バレー
準決勝:1月7日(日)午後4時
決勝:8日(月・祝)1時50分
フジテレビ系にて放送