1月7日(日)、第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)の準決勝が東京体育館で行われた。

高校3冠(インターハイ、国体、春高バレー制覇)を狙う下北沢成徳(東京)が、粘る旭川実(北海道)を退け、決勝進出を果たした。

準々決勝で夏のインターハイ準優勝の都市大塩尻(長野)を撃破した旭川実。エースでキャプテンの笠井季璃選手(背番号1)の力強い得点力と、下北沢成徳の高さの対決に注目が集まった。

第1セットは旭川実、大庭愛海里選手(背番号5)のサービスエースで幕を上げた。笠井選手も持ち前のパワーで得点を重ねていく。

中盤まで互角の展開だったが、徐々に下北沢成徳の高さが壁となって旭川実の前に立ちふさがる。笠井選手のアタックがブロックで止められ、イェーモンミャ選手(背番号1)のアタックや、後藤ビビアン愛音選手(背番号5)、セッター小山明選手(背番号11)の頭脳プレーで徐々に点差を広げていく。第1セットは25-14で下北沢成徳が先取する。

第2セット。旭川実は笠井選手にボールを集め得点するが、なかなか連続ポイントにつながらない。下北沢成徳はイェーモンミャ選手や河俣心海選手(背番号2)の多彩かつ高さのあるプレーで圧倒する。25-14で2セット連取。

第3セット。もう後がない旭川実。ここまでサーブレシーブが上手く機能していなかったが、攻撃のリズムを変えることで徐々に自分たちのペースを取り戻していく。一時下北沢成徳をリードする場面もあったが、追いつかれ、連続ポイントを許したところでタイムアウト。

ここから旭川実の怒涛の攻撃が始まる。一気にギアを上げた笠井選手にボールを集め、これでもか、これでもかと言わんばかりにバックアタックを連続し、ポイントを上げていく。

デュースにまでもつれ込むが、最後はバックアタックがネットにかかりゲームセット。

どんなに苦しい場面でも笑顔を絶やさず、「センターコートを楽しもう!」と旭川実を引っ張り続けた笠井選手の春高バレーが終わった。

高校3冠(インターハイ、国体、春高バレー制覇)を狙う下北沢成徳は8日(月・祝)の決勝戦で就実(岡山)と対戦する。

春の高校バレー 女子準決勝
旭川実(北海道)0-3 下北沢成徳(東京)
(18-25、14-25、24-26)

春の高校バレー
決勝:8日(月・祝)午後1時50分
フジテレビ系にて放送

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。