戦争や物価高など、不安な出来事が多い1年だったが、「期待」や「元気」を届けた明るいニュースもたくさんあった。「明るい話題」をテーマに山形の1年を振り返る。
70粒100万円! 注目の“大型新人”も
2023年1月5日、国内で最も早いサクランボの「初競り」が行われた。真っ赤に輝く超促成栽培のサクランボは、2022年、2021年と100万円の値がついたが、うさぎ年の2023年の値段は…。
この記事の画像(18枚)「70万、80万、90万、100万!」70粒500グラムの落札額は、3年連続で100万円と、2023年は景気良く年が明けた。
そして、全国が注目するサクランボの“大型新人”も競りに初登場した。6月に大玉の新品種「やまがた紅王」が本格デビュー。初競りでついた値段は1パック4,000円、一粒あたり400円だ。
「いつかは買ってみたいと思っていた。珍しいものなので、ぜひ味見してみたい。家族で冷やしてデザートにしたい」と、店頭に並んだ紅王を見て、早速買い求める人もいた。
ラーメンや日本酒も 山形の「日本一」
2月には「ラーメンの年間消費額」が総務省から発表された。
山形市だけが1万3,000円台となり、前の年トップだった新潟市を抑え、2年ぶりに「日本一」に返り咲いた。
街の人は、「(新潟市を)越したんですか、やりましたね。ラーメン好きなので、うれしい」、「本当に貢献したいと思い、週に4回はラーメン食べている。結構食べている。(日本一奪還は)皆さんのおかげと、自分のおかげだと思っている」と喜んだ。
2023年も10月の時点で、2位の新潟市に約1,700円差で、全国トップ独走中の山形市。連覇に期待がかかる。
山形のラーメンは「消費量」だけでなく、「味」でも日本一となった。
大会MC・勝俣州和さん:
優勝は1万440ポイント、酒田ラーメンです!
東京で開かれた「ご当地ラーメン総選挙」で、喜多方ラーメンなど並みいる強豪を抑え、薄皮ワンタンが特徴の「酒田のラーメン」が初代チャンピオンに輝いた。
大会に参加した「満月」店主・齋藤直さん:
(日本一を)一過性のものにせず、継続して精進し、もっとおいしいラーメンを作れるよう努力していきたい
山形の「日本一」はラーメンだけにとどまらず、日本酒でも。2023年の「全国新酒鑑評会」で、「金賞」の獲得数が全国で最も多く、9連覇中の福島県を抑えて日本一となった。
自粛期間が終わり、各地でにぎわい
こどもの日の恒例行事、泣いたら勝ちの「泣き相撲」。
行司:
のこった、のこった!いい勝負、いい勝負!両方勝ちでーす!
荘内神社・石原純一宮司:
彼ら・彼女たちが日本の未来。健康ですくすくと成長してほしい
酒田の花火二尺玉競技大会。市内での大規模な花火大会は4年ぶりの開催となった。
また、猛暑にも負けないカブトムシたちの名勝負も繰り広げられた。
小学生:
ツノの大きさと飛び方によっては強いと思う
中には、卵から2年をかけて育てた“相棒”と一緒に試合に臨む、気合の入った小学生もいた。
レフェリー:
赤が場外。白の勝ち
インタビューに答えてくれた小学生は、残念ながら負けてしまったが「まぁ何回も勝てたので良かった。またやりたい」と抱負を語った。
2023年は、最上町と山形市に県内22番目・23番目となる「道の駅」がオープンした。どちらもオープン初日は人・人・人でにぎわった。
山形市からの来場客:
すごく盛り上がっていて、もっと山形市が活性化したらうれしい。みんなに来てもらえると、とてもうれしい
2024年はどんな年に…
物価高や戦争など、不安になる出来事が多かった1年が間もなく終わる。
2024年をどんな年にしたいか、街の人に聞いた。
20代:
(物価が)何もかも高くなっているので、少しでも下がってくれるとうれしい
10代・高校生:
コロナとインフルエンザ両方かかった。健康に暮らせたら
40代:
英語の勉強。英語を勉強して、いろいろな人とコミュニケーションをとりたい
80代:
とにかく健康でいないと幸せが来ない。お金も来ないでしょ
10代・高校生:
やっぱり大学合格。今まで頑張ってきたものを自信にして、全力を尽くして頑張りたい
2024年も、元気や期待に満ちあふれ、皆さんの願いがかなう1年であるように…。
(さくらんぼテレビ)