衆院選で大敗した中道改革連合の野田佳彦前共同代表は16日、自らのホームページにコメントを掲載し、「背水の陣どころか水中の陣だ。ドボンと落ちた水の中から浮かび上がり、崖に爪立て這い上がる決意だ」と表明した。

野田氏は、国政の動きや自らの考え方を記した「かわら版」の中で、衆院選について、「来年度予算案の年度内成立を実現してからだろうと予測していたので、不意を突かれた」と明かし、「解散(1月23日)から16日後の投開票(2月8日)は、戦後最短だった。党名を浸透させ、論戦を通じて政策の違いを示す時間もなかった」と指摘した。

そして、「まさに異例中の異例の総選挙の投開票日は、全国的に大雪となった。凍てつく寒さで足もとが悪い中でも、投票所に足を運び清き1票を投じていただいた皆様に心から感謝申し上げる」とつづった。

一方で、「新党『中道』は比例42議席、小選挙区7議席、合計49議席の獲得にとどまり、大敗を喫することになった。主権者のご審判であり、厳粛に謙虚に受け止めたい」と記した。

その上で、「長年仰ぎ見続けてきた先輩や苦楽を共にしてきたかけがえのない同志、将来有望な中堅・若手が議席に届かなかったことは、痛恨の極みだ。この大敗の責任は、すべて共同代表である私にあり、その責任は極めて重大だ」として、共同代表を辞任したことについて説明した。

選挙戦については、「自民党にガチンコ勝負で負けたという実感はない。高市首相への期待感だけの『推し活』のようなイメージ論に、選挙戦全体が支配されてしまったように思う。何とも言えない独特の『時代の空気』に、私たちの訴えが飲み込まれてしまった」と振り返った。

そして、「日本の社会は、時々えも言われぬ『空気』に支配されることがある。しかし、それは、常に危うさを伴う。『ふわっとした空気』が『極論』に安易な解決を求める発想へと向かわないように注意しなければならない」と警鐘を鳴らした。

さらに、「全国を回る中で、『物価高で生活が苦しい』『分断と対立に危機を感じる』という切実な声を確かに聞いた。生活の安心と平和を守る『穏健な政治勢力』として、中道のかたまりを作るという方向性は決して間違っていなかった」として、「新しく選出された代表の下で、中道の『種火』を絶やすことなく、その熱を伝播していきたい」と訴えた。

18日召集される予定の特別国会で、「巨大与党が『数の論理』で極論を押し切ることがないよう、しっかり対峙していかねばならない」とした上で、「苦しい戦いになるだろうが、間違っていることは正々堂々と質し、今まさに苦しむ人へ手を差し伸べられるよう全力で頑張る」と強調した。

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