バレーボールのネーションズリーグ男子決勝ラウンドは7月19日(日本時間20日)、ポーランドのグダニスクで準々決勝が行われ、予選ラウンド2位(10勝2敗)の日本は同7位のスロベニアに3-0と完勝し、初の準決勝進出。東京五輪や2022年のネーションズリーグで敗れなかった”8強の壁”を破り、初の4強となった。

この記事の画像(23枚)

「スタメンは求めていかなければいけない」

準々決勝の数日前、公開練習を行っているナショナルトレーニングセンターには多くの報道陣が集結。

ナショナルトレーニングセンターに集まった多くの報道陣
ナショナルトレーニングセンターに集まった多くの報道陣

予選ラウンドで10連勝と快進撃が続いたこともあり、決勝ラウンドに向けて注目度の高さがうかがえた。

練習でスパイクを打つ宮浦健人
練習でスパイクを打つ宮浦健人

代表キャプテン・石川祐希(27)の強烈スパイクに、スーパーリベロの山本智大(28)の”脱力レシーブ”。各選手が本番さながらのプレーを見せる中で、スパイクの音の大きさと振り抜く手のスピードに度肝を抜かれたのが宮浦健人(24)だ。

宮浦は30年ぶりに勝利を挙げたブラジル戦からスタメンで起用され、チーム2位の24得点。1次リーグ10勝2敗という日本の快進撃を支えた。

宮浦健人
宮浦健人

ーーここまで10勝2敗という成績について
自分たちはいい調子で来ていますし、10勝2敗で本当にいい結果だったと思います。

ーースタメンに対する考え方は?
スタメンは1枠しかないですけど、そこはアスリートである以上、求めていかなければいけない。自分自身もっとストイックにやっていきたい。

同じポジションに1つ年下の西田有志

高校時代から世代別の代表に名を連ねてきた宮浦。2017年アジアユース選手権(U19)では優勝、世界ユース選手権では銅メダルと輝かしい戦績も残してきた。

宮浦と同じポジションの西田有志
宮浦と同じポジションの西田有志

しかし、A代表の同じポジションには1つ年下の西田有志(23)が主軸として定着。宮浦は東京五輪のメンバーからは落選していた。

武者修行は世界ランク1位のポーランドのプロリーグを選んだ宮浦
武者修行は世界ランク1位のポーランドのプロリーグを選んだ宮浦

スタメンの座を掴むために、宮浦が武者修行の場に選んだのは、世界ランク1位の強豪ポーランドのプロリーグだった。

宮浦健人:
相手選手が日本と比べて身長が高いので、常に”強度の高いプレー”をしていた。自分自身の高さもついてきたし、高さに対しての慣れも出てきた。

ポーランドで高さのある相手への引き出しを学んだ
ポーランドで高さのある相手への引き出しを学んだ

海外で学んだ、高さのある相手に対しての引き出しこそが、宮浦の強み。

宮浦健人
宮浦健人

パリ五輪に続く戦いに向けては「スタメンに向けて練習からアピールやパフォーマンスをしていかないといけない。自分ができること、あとは自分自身がしっかり自信をもってやっていきたい」と力強く語った。

9月30日から東京で開催されるパリ五輪予選。世界ランク6位の日本にとって、今回準々決勝で勝利した同8位のスロベニアは絶対に負けられない”ライバル”だった。

パリ五輪予選にも勢いがつく勝利を飾った日本は、22日(日本時間23日)の準決勝でブラジルを3-0で破った世界ランク1位のポーランドと対戦する。初の準決勝進出の勢いそのままにポーランドも撃破できるのかーー。強豪ブラジル撃破の立役者・宮浦のプレーにも注目したい。

※世界ランクはネーションズリーグ開催前時点

FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023
日本戦全試合をフジテレビ系独占中継!
女子大会 9月16日(土)- 9月24日(日)
男子大会 9月30日(土)- 10月8日(日)
東京・国立代々木競技場 第一体育館にて開催

『S-PARK』 旬なネタをどこよりも詳しく!
7月22日(土)放送休止
7月23日(日)23時15分から
フジテレビ系列で放送

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(23枚)