5月30日、東京・日本橋の「日本橋高島屋」を訪問された、天皇皇后両陛下と長女の愛子さま。

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この日のご一家の装いは、さわやかなブルーの“リンクコーデ”。

陛下の即位5年と両陛下の結婚30年を記念した特別展を鑑賞されました。
会場には、両陛下ゆかりの品・約100点と、写真・約150点が展示されています。

ご一家が熱心に見入られていたのが、展示されているロールス・ロイスのオープンカー。
婚約会見から5カ月後となる1993年6月の結婚パレードで使用されたものです。

菊の紋をあしらった特別仕様のオープンカー。陛下は「非常に懐かしい気持ちになりました」と目を細められたといいます。

会場には、パレードで雅子さまが着用されていたローブ・デコルテも展示されています。
襟元に、大きなバラのデザインが施された、ボレロ。

皇室のファッションに詳しい青木淳子氏によると、デザイナーの森英恵氏が「雅子さまはバラのような方、バラの花で全体を包んで差し上げたい」とデザインされたそうです。

展覧会ではパレードの映像も流されており、皇后さまは「ちょっと恥ずかしいような…」と振り返られました。

1993年、ご結婚が正式に決定した後の婚約会見で雅子さまが着用された、レモンイエローのワンピースも展示されていました。

婚約会見で思い出されるのは、天皇陛下の「雅子さんのことは僕が一生、全力でお守りしますから」というプロポーズの言葉。

このドレスについて愛子さまは陛下に、当時のプロポーズを「再現してみて」とリクエストされたといいます。

特別展には愛子さまにまつわるゆかりの品々も展示されています。

展示品の中で、フジテレビ皇室担当の橋本寿史解説委員が注目したのは、愛子さまが誕生されて6日後、お名前が発表された「命名の儀」の際に、上皇・上皇后さまが愛子さまに贈られた「御初召(おうぶめし)」。 

上皇・上皇后さまが愛子さまに贈られた「御初召(おうぶめし)」
上皇・上皇后さまが愛子さまに贈られた「御初召(おうぶめし)」

橋本寿史解説委員:
上皇后美智子さまが紅葉山という皇居の中で養蚕をされていて、そこから取れた絹を使って、愛子さまの御初召に使われたと聞いています。

「御初召」には、美智子さまが育てられた日本固有の品種である「小石丸」という蚕から作られる絹糸が使われました。

その産着に包まれていた愛子さまも、今は、もう立派な成年皇族に。

橋本寿史解説委員:
ご本人たちがお持ちのものではあるんですけれども、すぐ近くの、お手元にある訳ではないので、こういったものを目にするというのも、貴重な機会になったと思います。

(めざまし8 5月31日放送)