MLB“大谷ルール”今季から導入決定

4月1日、米大リーグ機構(MLB)と選手会は今季のルール変更を発表。その中で注目を集めたのが“大谷ルール”だ。

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今季からナ・リーグでもDH制が導入されることが決まり、大谷の打席数が増える可能性が高くなると伝えられたが、今回の大谷ルールは打席数がさらに増える制度とも言われている。

これまで先発投手はマウンドを降りると、ベンチに下がらざるを得なかったが、新ルールでは投手として降板してもその後はDHとして出場することが可能に。つまり「1番・投手」として出場した大谷は降板後も「1番・DH」として打順に残ることができる。

AKI猪瀬氏に聞く大谷ルールのメリット

このルールが大谷にもたらすメリットとは?これまで数多くの大物メジャーリーガーを取材してきたMLBジャーナリストのAKI猪瀬氏に話を伺った。

「ピッチャー大谷が早期降板したときになくなってしまった打席があります。大谷ルールでおそらく10打席前後増えると考えられていますので、今シーズンからナショナルリーグでもフルタイムでDH制を導入しようということで、40打席強くらい増えて、今度大谷ルールが導入されて10打席弱増えて、これを足すとマックスで50打席くらいは増えていく計算になります」

例えば2021年7月1日のヤンキースでは、投手・大谷としては1イニング持たずまさかの7失点で降板。この試合わずか1打席に終わるが、新ルールが適用されると複数打席に立つことができるとAKI猪瀬氏はいう。

これにより昨季の本塁打王(48本)のゲレーロJr.に比べ、59打席少なかったハンデも埋まることが予想される。そうすれば念願のタイトルに手が届くのではないかとAKI猪瀬氏は期待を膨らませる。

「最多本塁打獲得の可能性はあります。打席・打数が増えたことを考えると50本塁打打つ可能性が今シーズンある。50本という大台に乗ってしまえば自ずとホームラン王とか、攻撃力が去年よりもエンゼルスは上がっているので、打点王との二冠も狙えると思います」

番記者に聞く大谷ルール導入の狙い

まさに大谷の追い風となる新ルール。なぜ今、導入されるのか?メジャー記者歴24年、エンゼルスの番記者ジェフ・フレッチャー氏を緊急取材した。

ーー大谷ルールが作られた狙いとは?

「メジャーリーグは去年のオールスターの時も同じルールを導入しました。大谷をより見てもらうためにルールを変えたのです。他のチームにも二刀流の選手を増やして欲しいのだと思います。大谷のような二刀流選手を増やすための動機づくりと考えているはずです」

ーーそれだけ大谷選手の影響力が大きい?

「大谷は過去100年間誰も成し遂げなかったことをやって見せている選手ですからね」

昨季、ベーブルース以来100年ぶりとなる本格的な二刀流を実現し、歴史に名を刻んだ大谷。そんな大谷のようなスター選手を出そうと長い歴史を誇るメジャーリーグのルールまでも変えようとしているという。

藤川球児「本塁打数の期待間違いない」

さらに、日米通算245セーブを挙げた野球解説者の藤川球児さんは大谷ルールが2023年オフのFA争奪戦での大型契約につながると展望する。

「ナ・リーグはDH制を導入したので、今季打席数が必ず増えます。本塁打数の期待も間違いない。あげく2023年に獲得予定のFA(フリーエージェント)権で、ナ・リーグもア・リーグも獲得競争しますからFAで前代未聞の大型契約の可能性もあるんじゃないと勝手ながら思っています」

谷繁予想!10勝以上&47HR以上

また、野球解説者の谷繁元信氏は大谷ルールが導入される今季の具体的な数字を予想する。

「今年は大谷ルールで投げた後も残れる打席数が増えるので、投げる方は10勝以上、打つ方は47本塁打以上を期待します。また昨年は体のサイズが大きくなったんですけど、2022年はそこに引き締まった体のキレを感じます。力とキレのアップで今季も楽しみです」

開幕は日本時間4月8日。MVPイヤー以上に躍動する“リアル二刀流”大谷翔平に今季も期待が高まる。

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