将来の人口減少に対応するのが狙いです。宮城県岩沼市の県南浄化センターに、下水処理施設の省力化に向けた、国内初の実験施設が完成しました。
2月10日、県の職員や共同で事業を行う水処理大手「メタウォーター」の関係者などおよそ50人が出席し、施設の完成を祝いました。
記者リポート
「こちらが、今回実証実験が行われている反応タンクです。下水の処理から汚泥の沈殿までを一つのタンクで完結させることで、施設全体を小型化できるかどうか検証が進められています」
検証の具体的な流れはこうです。
施設では好気性グラニュールと呼ばれる粒上の汚泥を生成します。この汚泥は下水中の有機物を取り込み重みが増すことから、すばやく沈殿するそうです。
この仕組みを活用することで、従来の下水処理施設と比べ、コンパクトな施設にすることができ、維持管理費をおよそ20パーセント削減できるということです。
メタウォーター 山口賢二社長
「人口減少に合わせて、タンクの数、処理施設を少なくしていくことも可能になるので、大都市だけでなく地方都市でも十分に活用できる技術」
県公営企業管理者 千葉衛さん
「全体的な効率化が図れるし、持続可能な下水道事業につながると思っている」
実証実験は3月末まで行われ、事業費のおよそ10億円は全額、国が負担します。