10日、笑顔を見せながら官邸入りした高市首相。
選挙後初めて行われた閣議では、緊張感漂う表情も見せていました。
自民党の歴史的な大勝となった衆院選から一夜明けた9日、高市首相は「高市政権で進める政策転換の本丸は責任ある積極財政です。安全保障政策を抜本的に強化します。挑戦しない国に未来はありません。私は挑戦を恐れません、ぶれません、決断し実行してまいります」と「挑戦」という言葉を何度も繰り返し、国論を二分する大胆な政策の実現に向け強い決意を語りました。
その挑戦の1つとして高市首相が意欲を示したのが、自民党が結党以来の党是としてきた憲法改正です。
高市首相:
国の理想の姿を物語るのは憲法です。この国の未来をしっかりと見据えながら憲法改正に向けた挑戦も進めてまいります。
今回の選挙で訴えた公約でも、自衛隊の明記や教育環境の充実など4項目を中心とした憲法改正の実現に向けた取り組みを推進していく姿勢を示しています。
高市首相:
各会派のご協力も得ながら、改正案を発議し、少しでも早く憲法改正の賛否を問う国民投票が行われる環境をつくっていけるよう、私も粘り強く取り組んでいく覚悟でございます。
今回の選挙で316議席を獲得し、衆議院では憲法改正の国会発議に必要な3分の2を確保した自民党。
高市首相は憲法改正の賛否を問う国民投票の発議に向けた決意も強調しました。
国民投票の実施について、閣議後の会見で小泉防衛相は「やはり私は国民の皆さんにできる限り早く、国民投票に付すことができるような機会を提供すべきだと思いますので、その中で憲法改正に賛成の方も反対の方も、そこで意思表示ができるわけで、その国民の皆さんの過半数の賛成がなければ実現しないわけですから、そのプロセスというのは、手続きがとれる環境になったら、それは速やかに実現に向けて動くべきだと思います」と述べました。
そして高市首相のもう1つの挑戦が、2年間食料品の消費税0%の実現です。
高市首相:
食料品の消費税率ゼロから給付付き税額控除への移行を見据えて検討を進める方針です。国民会議においてスケジュールや財源の在り方など、その実現に向けた諸課題の検討を進めていく考えです。
高市首相は、消費税減税の財源などを国民会議で検討し実現を目指していくと説明。
財源は赤字国債に頼らず、補助金の見直しや税外収入などで確保すると主張しました。
国民会議は、政府や与野党のほか、有識者や産業界などが参加して国の重要政策を議論する会議の枠組みを指します。
高市首相:
超党派で行う国民会議をできるだけ早期に設置して、少なくとも夏前には国民会議で中間とりまとめを行いたい。
10日の閣議後に高市首相と話をしたという片山財務相は「総理があれだけはっきり、もう2年間限定で、しかも特例公債に依存することなく、さらに飲食品に限ってで国民会議とおっしゃっている以上、それはもう絶対言ったらブレない方ですから、それはそういうことです」と述べ、2年間の消費税0%について実行を目指す考えを示しました。
一方、衆院選で惨敗し体制の立て直しを図りたい考えの中道改革連合。
党内からは「新しい代表の前途は多難だ」といった声も上がる中、新しい代表を13日に選出する方針で、候補には元立憲民主党代表の泉健太氏や元幹事長の小川淳也氏らを推す声も上がっています。
衆院選を受け、第2次高市内閣が発足する特別国会は18日に召集される見通しです。