自分らしさを追い求める山下真瑚が2位

2位は山下真瑚。

大学最終年の昨季、全日本選手権で6位となった山下。現役続行を決意し迎えた今シーズンは、自分らしい演技を追い求め臨んでいるという。

ショートで“ひばり”を全身で表現した山下真瑚(西日本選手権)
ショートで“ひばり”を全身で表現した山下真瑚(西日本選手権)

ショートは新プログラムの『The Lark Ascending』。鳥の一種である“ひばり”を全身や目線を使って細部まで表現している見ごたえたっぷりの2分40秒だ。

FOD配信でトークゲストを務めた鈴木潤さんも「“トリ”肌が立つプログラム」と称賛していた。

本番ではその抜群の表現力に加えて、冒頭の高難度ジャンプ3回転ルッツー3回転トーループの高難度ジャンプも華麗に決め首位発進となった。

山下の人生を表現したというフリーを披露(西日本選手権)
山下の人生を表現したというフリーを披露(西日本選手権)

翌日のフリーも、“真瑚らしさ全開”の演技を披露。

「人生を伝える」というのがテーマの新プログラム『La vie en rose』。

ショートに続き、冒頭3回転ルッツー3回転トーループの高難度ジャンプには高い出来栄え点がついた。完璧な演技とはならなかったものの、3つのスピンは最高評価のレベル4を獲得するなど安定感のある滑りを見せた。

「少し苦手な最終滑走に不安があった中、最後まで集中力を切らさず滑り切れた」と今大会の収穫を語った山下。

「見ている人にもう一度見たいと思ってもらえる演技がしたい」

9年連続9回目の大舞台へ、魂のこもった演技に期待したい。