11月1日から3日に行われたフィギュアスケート・西日本選手権。
男子は杉山匠海、女子は三宅咲綺、アイスダンスは櫛田育良・島田高志郎組が優勝した。
この大会を勝ち抜いた選手達が12月19日から東京・代々木第一体育館で開催される全日本選手権へ出場することができる。
今回はその切符を手にしたシニア男子の選手を紹介していく。
初優勝の杉山匠海が6度目の全日本へ
男子は、シードの壷井達也とGPシリーズのため出場を免除されている山本草太、友野一希、垣内珀琉に加えて、今大会上位8名が全日本へ進出した。
優勝は、杉山匠海。
中四国九州ブロックで3連覇を達成し、迎えた今大会。
ショートではジャンプにミスはあったものの、持ち味の表現力と3つのスピンでは最高評価のレベル4を獲得。ブロックから5点以上スコアを伸ばし、3位で折り返した。
今大会へ向けて強化してきたというフリー。
ジャンプにミスが出るも、冒頭トリプルアクセルのコンビネーションジャンプを決めて演技をまとめた。「あまり緊張せずに演技できた」と話すように、楽しんで滑り切った杉山は初めて西日本を制覇した。
6年連続の全日本へ向けては、「ノーミスの演技を披露して220点を目指したい」と闘志を燃やす。
全日本でリベンジへ、中村俊介が2位
2位は中村俊介。
ショートは大人の表現が光る『Yesterday』。冒頭トリプルアクセルを高い出来栄え点で成功させ会場を盛り上げた。
迎えたフリー。4回転トーループで転倒してしまったが、トリプルアクセル2本を着氷させた。
今季ここまで思うような演技ができていなかったという中村。
「少しずつ調子が戻ってきた。今季苦しいけれど徐々に上げてこられているので、全日本で屈辱を晴らしたい」
中村は4年前のオリンピックシーズンにショート落ちを経験。そのリベンジへ、初の後半グループでの大舞台に挑む。
