再び氷上へ帰った来た三原が3位に
3位は三原舞依。
去年の全日本ではフリーを棄権してしまった三原。このとき、三原を悩ませてきた右足首は限界を迎えていた。
そして今季、これまで何度も苦難を乗り越えてきた彼女は再び氷上へ帰ってきた。
今季はGPシリーズの派遣はなく、3年ぶりに予選から全日本への道をつかむこととなった。全日本が近づくという緊張感を味わいながら迎えた今大会。
ショートでは、情感たっぷりに『戦場のメリークリスマス』を披露した。
ケガの影響でジャンプ練習ができなかった期間に取り組んでいたという、フィギュアスケートの基礎であるコンパルソリー。そこで培ったスキルを発揮し、ステップシークエンスでは出来栄え点1.89と出場者の中で一番高い評価を得た。
3位で折り返したフリー。近畿ブロックからジャンプ構成を上げて挑んだ。たくさんのファンに見守られながら、自身の代名詞とも言えるロングスパイラルには大歓声が。
7本すべてのジャンプを着氷させ、笑顔でフィニッシュし、総合3位で11度目の全日本への切符を勝ち取った。
「もっと満足できる演技がしたいと感じたので、自分に厳しく練習していきたい」
どんな苦難からも逃げることなく立ち向かってきた三原、自身初の代々木での大舞台に臨む。
今季はシングルで再出発の清水が4位
4位に清水咲衣。
昨季はペアとして世界ジュニア出場など躍進を遂げたが、シングルスケーターとして再出発。今シーズンは、ペアで培った経験を活かし挑む。
ショートは、ペア時代に同じリンクで腕を磨いていたという島田高志郎に振付を依頼。そのプログラムで自己ベストを更新。全てのジャンプを華麗に決めると、3つのスピンで最高評価のレベル4を獲得した。
迎えたフリー。『オペラ座の怪人』を披露するもジャンプのミスが響き悔しい結果に。
「表現に注力できたりジャンプを失敗しても他の部分で点数を稼げるようになった」とペアを経験したことで磨きがかった部分で、2年ぶりのシングルでの全日本への切符をつかんだ。
気持ちを新たに挑む大舞台。「全日本では、ショートとフリーでいい演技がしたい」と涙ながらに誓った。
