11月1日から3日に行われたフィギュアスケート・西日本選手権。

女子は三宅咲綺、男子は杉山匠海、アイスダンスは櫛田育良・島田高志郎組が優勝した。

この大会を勝ち抜いた選手達が12月19日から東京・代々木第一体育館で開催される全日本選手権へ出場することができる。

その切符を手にしたシニア女子の選手を紹介していく。

三宅咲綺が西日本連覇

女子は、シードの坂本花織とGPシリーズのため出場を免除されている吉田陽菜、松生理乃に加えて今大会上位8名が全日本への出場を決めた。

西日本選手権の連覇をしたのが三宅咲綺。

大学4年生の昨季、全日本でブレイクした三宅は、念願のトップ10入りを果たし、スケート連盟の強化選手となった。

今シーズンは、坂本花織、壷井達也らと同じシスメックス所属となりオリンピックシーズンに挑む。さらに、練習拠点の通年リンクがオープンしたことで練習量が増え、パフォーマンスにひときわ力強さが加わった三宅。その成果を早くも発揮した。

9月自身初の国際大会CS木下グループ杯では、世界選手権代表の坂本、千葉百音とともに3位表彰台に上った。

ノーミスで2位についた三宅咲綺のショート(西日本選手権)
ノーミスで2位についた三宅咲綺のショート(西日本選手権)
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迎えた今大会でも、その勢いは止まらず、ショートでは、昨季から継続の『Think of Me』を披露。爽快感たっぷりの豪快なビッグジャンプを3つ全てノーミスし2位につけた。

今季2戦目のトリプルアクセルを成功させた三宅(西日本選手権)
今季2戦目のトリプルアクセルを成功させた三宅(西日本選手権)

フリーの注目は、今季から本格投入している冒頭のトリプルアクセル。その大技を持ち味の高さのあるダイナミックなジャンプで華麗に成功させた。

実戦では今季2度目のトリプルアクセル成功を果たすと、そのまま波に乗った三宅。ここまで5戦で初めてだというノーミスを成し遂げ、演技後には渾身のガッツポーズが飛び出した。

ハイスコアを出しキスクラでガッツポーズする三宅(西日本選手権)
ハイスコアを出しキスクラでガッツポーズする三宅(西日本選手権)

点数はなんと、今季世界5位相当のハイスコア143.54点をマーク。去年、自己ベストを更新した西日本選手権からさらに20点以上アップし記録を塗り替えた。

目標の合計200点超えを果たし堂々の優勝を飾った三宅は、「練習は裏切らないと信じて、チャレンジャーの気持ちで臨みたい」と意気込む。

競技人生いまがピークと語る三宅、全日本の活躍に目が離せない。