来るミラノ・コルティナ五輪まであと100日を切った。フィギュアスケート界では、早くもGPシリーズ3戦を終え、盛り上がりを見せている。
北京五輪団体戦では銀メダルを獲得したチームジャパン。そのカギを握るアイスダンスは、12月の全日本選手権でその代表の座を争うことになる。
11月1日~3日に行われたフィギュアスケート・アイスダンス予選会(西日本選手権)では、去年の全日本チャンピオンとなりシード権を獲得している“うたまさ”こと吉田唄菜・森田真沙也組を除く5組が出場。
優勝したのは、今季新結成した“いくこう”こと、櫛田育良・島田高志郎組だ。個性あふれる全組を紹介していく。
期待の新結成“いくこう”初制覇で初の国際大会出場へ
アイスダンスは出場した全5組が全日本選手権へ進出した。
優勝は、櫛田育良・島田高志郎組。
2024年に世界ジュニア出場を果たし、ジュニア選手ながら全日本へは3度出場経験のある櫛田。そして島田は2022年全日本で2位表彰台に上がるなど、2人はシングルスケーターとして第一線で活躍していた。
櫛田が木下アカデミー、島田が木下グループに所属しているという縁もあり、今季カップルを新結成。愛称はファンから募り、“いくこう”に決定した。また櫛田は、シングルとの二刀流で挑むシーズンとなる。
リズムダンスは、9月クリス・リード杯以来2度目の披露に。
2025-26シーズンのリズムダンスのテーマは、「1990年代の音楽、ダンススタイル、フィーリング」。
その軽快なリズムに乗って、息ピッタリのツイヅルを見せると会場からは拍手が沸き起こった。シングル時代に培った豊かなスケーティング力がマッチし、演技構成点はトップ。初戦から7点以上スコアを伸ばし首位に立った。
フリーダンスは、初披露の『Moonlight Serenade / Sabrina』。
演技スタート直後に島田が体勢を崩し転倒してしまう。しかしその後は冷静に一つ一つの要素を丁寧にこなし、3つのエレメンツで最高評価のレベル4を獲得。抜群のスタイルとエレガントな表現力で曲の世界観を体現した。
さらに、リズムダンスに続き高い出来栄え点がついたのがローテーショナルリフト。しかし、
これはシングルにない動きのため、島田はトレーニング強化。体重は7キロほど増えたという。
