2025年9月に富山県南砺市の住宅の庭で住民男性が滅多に見られないヘビ「シロマダラ」を発見した。シロマダラは富山県の準絶滅危惧種に指定されている珍しいヘビで、生息数が少なく夜行性であることから「幻のヘビ」と呼ばれている。
当時、シロマダラを見つけた住民の山崎大輔さんは、よく知らないながらに珍しいヘビだと思って捕獲。綺麗で特徴的な白と黒の縞模様は初めて見るもので嬉しさを感じていた。
それから約3カ月。山崎さんに「シロマダラ」のその後を尋ねたところ、取材を受けた翌日に家族みんなで山に帰したという。シロマダラはゆっくり葉っぱの下の方へ潜り込んでいったそうだ。
これでもう会うことはないと思っていたが、さらにその2日後の夜、再びシロマダラと出会ったという。しかも山崎さんによると、逃がしたシロマダラと大きさが違ったため別の個体とみられ、今度は捕獲はせずにしばらく見るだけにしたそうだ。

「幻のヘビ」とまさかの再会を果たした山崎さんにご利益がなかったか尋ねてみると、こんな回答が。
「ある日、東京へ遊びに行った際、予定が埋まっていなかったため、どこに行こうか調べていると、飛行機の整備工場の見学がある事を知りました。前日に予約ページを開いたところ、行きたい日と時間にぽっかりとちょうど人数分の空きがあり、予約困難な見学に行くことができました。前日に空きがあるなんてとてもラッキーだと思いました!」と山崎さんは嬉しそうに教えてくれた。
さらにほかにも「ご利益」について山崎さんに尋ねたところ、「報道を見た人から話しかけられる事が多く、会社でも喋った事のない人から声をかけられ、交友関係が広がりました。10人くらい交友関係が広がりました!また、近所の居酒屋でも知らない人から話しかけられて話が弾み、楽しくお酒を飲む事が出来ました!もしかするとこれが一番ラッキーだったかもしれません笑」と話してくれた。

実はこうした山崎さんの朗らかな人柄が「幻のヘビ」とともに「幸運」を招いたのかもしれない。珍しい生き物との出会いが、思わぬ形で人と人との繋がりを生み出していた。
(富山テレビ放送)
