「洗い15分・すすぎ3回・脱水3分」の“基本の洗い方”を日々実践すれば、黄ばみの悩みは概ね解消されるはずだが、一度黄ばんだものは諦めるしかないのか?

中村さんは、「まずは基本の洗い方を数回繰り返してみて、汚れが薄くなっているかを確認する。変化が見られなくなったら最後の手段として酸素系漂白剤を使う」と話す。

40度のお湯に30分程「つけ置き」

漂白剤には「塩素系」と「酸素系」の2つのタイプがある。
どちらもシミや汚れの色素を分解し、除菌や殺菌効果があるが、何を洗濯するのかによって使い分ける必要がある。

(画像はイメージ)
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塩素系漂白剤は漂白力が強く、色素を破壊する力が強いため、色柄物には使えない。

酸素系漂白剤は、漂白力が穏やかなため、色柄物の衣服でも使用できる。

黄ばみが気になる時はまずは、酸素系漂白剤を40度くらいのお湯にパッケージに書いてある規定量を溶かして、その中に衣類を30分程つけ置きする。

(画像はイメージ)
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黄ばんでいる箇所に直接漂白剤をつけると、ほかの場所との色の差が出て目立ってしまう可能性があるので、全体をつけ込むのがポイントだ。

30分程つけ置きした後は“基本の洗い方”で洗濯して、しっかりと乾かす。

衣替えも“基本の洗い方”で対応

“基本の洗い方”を普段から実践していれば、衣替え前だからといって特別な洗い方をする必要はないという。

服を清潔に保ち、長く着続けるためには、洗濯方法を少し見直すだけで効果がありそうだ。

状態良く、来年もまた気持ちよく着るために洗濯機の“設定”をまずは確認してみてはいかがだろうか。

洗濯家・中村祐一氏
洗濯家・中村祐一氏

洗濯家・中村祐一
長野県伊那市のクリーニング会社(有)芳洗舎代表。「洗濯から、セカイを変える」という信念のもと、洗濯から考えるよりよい暮らし方の提案を行い、衣生活の革新に洗濯の側面から取り組む。“洗濯王子”の愛称で、NHKでの講師、日経新聞での連載など各種メディアにも多数出演。一般社団法人日本衣生活支援機構 代表理事。

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