新たな風力発電所の運転開始を祝って、西海市で25日に竣工式がありました。

ゼロカーボンシティ実現に向けた取り組みです。

運転開始を祝ったのは西海市の中浦風力発電所です。

風車の高さは約172m、ブレードの長さは約67mで西海町中浦地区の2カ所に1基ずつ設けられました。

2023年12月に着工し、今年5月から商業運転を始めています。

年間の総発電量は、2基あわせて7.5メガワットで一般家庭約4千世帯分の消費電力に相当します。

竣工式には事業者や西海市の担当者など約30人が参加しました。

シンガポールに本社を置く再生可能エネルギー発電の事業者が施工から担い、関連会社が今後の保守、管理にあたります。

ヴィ―ナ・エナジー・ジャパン 亀岡信行 取締役会長
「20年以上運転して参りますので、安全に運行していきたい」

西海市はゼロカーボンシティの実現を目指し、風力発電に適した地域を選定するゾーニング計画をつくりました。

計画をもとにした風車の設置は、今回が初めてで、市は今後も住民の理解を得ながら事業を進めたい考えです。

西海市さいかい力創造部 川原進一 部長
「確実にゼロカーボンシティに向けて一歩を踏み出したな、と」「事業によって西海市の地域の活性化、持続可能なまちづくりを目指していきたい」

発電した電力は九州電力の送電線を通じて、売電されます。

収益の活用については、住民を交えた協議会で検討する方針です。

テレビ長崎
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