岩手県南部の米どころ奥州市では稲刈りが始まっています。
2025年は高温で雨が少ない日が続いた影響で、品質の低下や収穫量の減少が懸念されています。
稲刈りが始まったのは奥州市江刺の菊池幹由さんの田んぼです。
菊池さんは38haの田んぼで岩手県の主力品種「ひとめぼれ」を栽培していて、9月12日は黄金色の稲穂を機械で次々と刈り取っていました。
2025年は7月以降、高温で雨が少ない日が続いたため、品質が低下し収穫量が減少する懸念があるといいます。
菊池幹由さん
「高温ですから収穫量はどうしても落ちる。あまり暑すぎると」
一方で、2025年産のコメを巡っては、JA全農いわてが農家に支払う前払い金である概算金を大幅に引き上げ、「ひとめぼれ」などは初の3万円台となりました。
流通価格の高騰が見込まれていますが、菊池さんは農業を安定して続けるためには必要な対応と受け止めています。
菊池幹由さん
「手取りが多くなるようなやり方でないと赤字では何ともならない。やはり消費者の皆さんには、今まで通りおいしいコメを届けていきたい」
菊池さんの田んぼでは10月20日ごろまで稲刈りが続き、ブランド米「江刺金札米」として出荷されます。