こういう方は、つねに全身の筋肉が緊張していてリラックスすることがありません。

聞いてみると案の定、頭痛や肩こりがつねにあり、身体は冷え、手や足に痛みが絶えません。これらは緊張により血液のめぐりが悪くなった結果の症状です。

寝ている間も緊張状態…

Eさんは難しい顔をして私に尋ねました。

「よく寝ているのに、どうして朝から私は疲れているんでしょう」

その原因は、寝ている最中も身体の緊張がとれていないからです。Eさんは腕を組んで考えごとをしながら寝ます。これがよくなかったのです。

緊張の高い人は睡眠中もリラックスしていない(画像:イメージ)
緊張の高い人は睡眠中もリラックスしていない(画像:イメージ)

普段から緊張の高い人は、睡眠中もリラックスができません。歯の食いしばりがあったり歯ぎしりをしたりします。そういうタイプの方は、寝るにあたって意識的に全身の筋肉がリラックスできるように工夫しなければなりません。その際、大切なのが寝るときの姿勢です。

Eさんのように腕組みして寝ていてはだめなのです。

リラックスして眠るベストの姿勢は仰向けです。まず、足を肩幅程度に開き、腕は軽く身体から離してだらりとします。手のひらは下向きにして、敷き布団の側に向けます。

ややあごを突き出すようにして、喉にかけてまっすぐになるようにします。頭頂部よりやや後ろで布団(枕)と接する形です。