楽しい休日を過ごしても日曜日の夕方になると、「明日からまた一週間がはじまる」と気持ちが沈んでしまうこともあるだろう。

「月曜の朝がつらい」と思うことがあれば、平日と週末の過ごし方を工夫するだけで変わっていくという。

心療内科医・森下克也さんの著書『「月曜の朝がつらい」がなくなる本』(三笠書房)から、疲れのピークとなる水曜日の過ごし方について、一部抜粋・再編集して紹介する。

血圧と心拍数が低い水曜日

「1日」は地球が決めたリズムで、私たちの身体の機能もこれに反応しています。

では、人が決めた「1週間」というリズムに身体は反応するでしょうか。しないと思われがちですが、じつはそんなことはありません。1週間で刻まれる身体のリズムもあるのです。

まず、血圧と心拍数です。これらは土曜日と日曜日の日中が平日よりも低くなり(休日効果)、月曜日になると急激に上昇します(月曜上昇)。そして、水曜日にいったん低くなり、木曜日から再び高くなります。

月曜は血圧や心拍数が急上昇しやすい(画像:イメージ)
月曜は血圧や心拍数が急上昇しやすい(画像:イメージ)
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月曜上昇は、心筋梗塞や脳卒中、突然死が月曜日に多いということと関連があるのではないかと考えられています。また、体温は土曜日と日曜日に上昇する傾向にあります。

では、血圧と心拍数が水曜日に低くなるのはどうしてでしょうか。

平日の摂取エネルギーと消費エネルギーを調べた研究では、両者とも月曜日は低く水曜日が高い傾向にありました。これは、月曜日は休み明けで活動量が低く、水曜日は高いということを示しています。

活動量が高いということと血圧と呼吸数が減るというのは一見矛盾するように見えますが、火曜日を経ることで高い活動量に身体が適応するためと考えられます。

水曜日は「疲れのピーク」

水曜日、高い活動量に身体は適応しますが、疲労もします。2011年7月、サントリー食品インターナショナル株式会社が「ツイッター(現X)『お疲れつぶやき』調査」を行いました。