8月も終わりにさしかかっているとはいえ、まだまだ猛暑が続いている。夏の終わり、涼を感じるスポットでクールダウンがおススメ。長崎県西海市の「七ツ釜鍾乳洞」には夏休みに入ってから連日、多くの人が訪れている。
3000万年前にできた自然の芸術
「七ツ釜鍾乳洞群」は約3000万年前、海底から隆起してできた。

約100年前に発見された長崎県内唯一の鍾乳洞で、1963年(昭和11年)、国の天然記念物に指定された。

鍾乳洞の中は年間を通して気温が15℃ほど。涼しいを通り越して「ひんやり」だ。

この涼を求め、夏の七ツ釜鍾乳洞は平日でも200人、週末は700人が訪れるという人気の観光スポットとなっている。
ありのまま姿の自然の神秘
ほとんど人の手は加えられず、ありのままの姿を残している。

一般公開されている約250mの観光コースを進んでいくと、随所に見どころがある。

なかでも「新世界」は3000万年前の地層が隆起してできた鍾乳洞だ。折り重なっている感じが自然の神秘を感じさせる。

「親子地蔵」に案内してもらった。佐藤賢一 施設長によると、1cm伸びるのに300~500年かかるという。果てしない数字だ。
ラムネに「冷たい」足湯も
鍾乳洞の“外”でも「涼」を感じることができる。

鍾乳洞の中を流れる透き通った川の水で作った「ラムネ」に…

冷た~い「足湯」も。
天然のクーラーに癒された来場者は「暗くて狭いところを進むから冒険みたいで楽しい」と話した。

3000万年という悠久の時が作り上げた自然の芸術。連日の暑さをほんの少しだけ忘れさせてくれる。
「国指定天然記念物 七ツ釜鍾乳洞」
住所 西海市西海町中浦北郷2541-1
電話番号 0959-33-2303
入園時間 4月~9月 9:00~18:00(入園受付~17:30)、10月~3月 9:00~17:00(入園受付~16:30)
入洞料 大人800円、中学生400円、小学生200円、幼児(4歳以上)100円
(テレビ長崎)