福岡発祥の人気ラーメンチェーン「一風堂」が、12月5日、アミュプラザ鹿児島本館5階にオープンした。鹿児島県は初出店で、開店を待ちわびた地元の期待があふれている。

創業40年の人気店が鹿児島初進出

「一風堂」は2025年で創業40周年を迎える老舗ラーメンチェーンだ。国内外に約300店舗を展開し、繁盛店では1日1000杯以上を提供する人気店である。これまで鹿児島県内に出店がなかったが、今回初めて県民の舌を楽しませることになる。

オープン前日の4日には報道陣向けの内覧会が行われ、店内の様子や提供されるメニューが披露された。席数は全43席で、注文はタッチパネル式。一風堂の名物として知られる辛もやしや辛子高菜のセルフコーナーも設置されている。

一風堂が鹿児島初出店
一風堂が鹿児島初出店
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人気の「白丸元味」から鹿児島限定メニューまで

同店の看板メニューは「白丸元味」だ。くさみが少なく、マイルドでコクのある豚骨スープと、歯切れの良いストレートの細麺が特徴の定番ラーメンとして知られている。

看板メニューは「白丸元味」
看板メニューは「白丸元味」

さらに鹿児島への出店を記念した店舗限定メニュー「鹿児島黒とんこつ」も登場した。県産の麦味噌や醤油を合わせた特製豚骨スープに、黒豚のチャーシューを贅沢にトッピング。さらに黒酢を使ったタレに漬けた半熟玉子も添えられ、鹿児島の食材をふんだんに使った一杯となっている。

創業40年の味が地元食材で進化
創業40年の味が地元食材で進化

内覧会で試食したKTS河内杏月アナウンサーは「まずはスープからいただきます。豚骨ベースですが、味噌としょう油が加わることでよりコクのあるスープです。黒こしょうも効いていて、パンチがあります。中太い麺がスープによくからんで美味しいです」と感想を述べた。

「博多ラーメン文化を鹿児島へ」広報担当者の思い

一風堂の広報を担当する桑野洋さんは新店舗への思いをこう語る。「鹿児島にはたくさんのラーメン文化やラーメン店があるが、まだまだ博多ラーメンが少ないエリアに一風堂が出店することで、多くの人に博多ラーメンを知ってもらう機会になるのではないか」

また、「海外から来た人や観光客、地元の人にも楽しんでもらえる立地なので、多くの人の来店を期待している」と、アミュプラザという好立地を活かした集客に期待を寄せている。

博多の味、ついに上陸
博多の味、ついに上陸

街の声も期待に満ちあふれる

街の人からも期待の声が聞かれた。

「うれしい。行ってみたい。(店の)中がどんな感じなのか楽しみ」「あまり博多に行かず、ご当地ラーメンを食べたことがないので、食べてみたいと思う」「小さい頃博多に住んでいたので、久しぶりに(博多ラーメンが)食べられるなら行ってみたい。楽しみ」など、地元住民の間でも話題となっている。

12月20日にはイオンモール鹿児島にも出店予定

一風堂アミュプラザ鹿児島店は12月5日午前11時にオープン。さらに同社は、12月20日には鹿児島市のイオンモール鹿児島にも新店舗をオープンする予定だという。

短期間で県内に2店舗を出店することになり、博多ラーメンの風が鹿児島に本格的に吹き込むことになりそうだ。

(動画で見る:一風堂、鹿児島初出店「アミュプラザ鹿児島」5日オープン 店舗限定『鹿児島黒とんこつ』登場)

鹿児島テレビ
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