先延ばししてしまう人は考えないようにしているから、問題の解決像も具体的にイメージできません。問題の解決像というのは、問題を解決した後の自分のことです。

例えば「キレイな部屋でくつろぐ私」だったり、「仕事を終えて家族と思いっきりレジャーを楽しむ私」といったものです。決断するためには、まずこのイメージをしっかり持つことが非常に大切になります。

「もじせか」とは?(『マンガで挑戦 とっちらかった頭の中を整理して決められる人になる』から抜粋)マンガ/あらいぴろよ
「もじせか」とは?(『マンガで挑戦 とっちらかった頭の中を整理して決められる人になる』から抜粋)マンガ/あらいぴろよ

決断は、「問題の明確化」→「情報収集」→「選択肢の作成」→「価値判断」というプロセスを経て行われます。私はそれぞれの頭文字をとって、このプロセスを「もじせか」と呼んでいます。

これは、「メールに返信する」「新しい服を買う」といった日常の決断だけでなく、「就職先を決める」「結婚する」といった、人生を左右する大きな決断でも同じです。

意思決定のプロセス「もじせか」

「もじせか」の中身を詳しく見ていきましょう。

STEP1【も】問題の明確化
・問題を解決したいか
・解決のために自分で動くつもりがあるか
・問題の解決像がイメージできるか

STEP2【じ】情報収集
・判断のための情報があるか

STEP3【せ】選択肢の作成
・情報を整理して選択肢が作れるか

STEP4【か】価値判断
・選択肢を比較するための基準が明確か

GOAL!!【決定】
多少のリスクを許容して期限内に決断できるか

決断が苦手な人は、このプロセスのどこかでつまずいているということになります。

人によってどこでつまずきやすいのかは異なりますが、先延ばしタイプの方は、先述したように解決像のイメージができていない、つまり【も】の「問題の明確化」の段階でつまずいている方が多い印象です。

このようなタイプには、「解決像を具体的にイメージすること」が効果的です。