中国では完成したばかりの巨大な橋が崩落。
ロシアでは、高層ビルの最上階から建物の一部が激しい衝撃音で地上に落下した。
いずれも、その瞬間をカメラがとらえていた。
ドミノ倒しのように崩れ落ちる橋の支柱…
カメラが捉えたのは、巨大な橋が崩落する瞬間。

橋を支えるコンクリートの支柱が、次々と崩れ落ち、舞い上がる砂埃の中に消えた。

ドミノ倒しのように崩れ落ちる支柱…。

その瞬間を、現場に居合わせた多くの人たちが、カメラに収めていた。

事故が起きたのは11日。現場は、中国南西部にある四川省。

崩落した橋は、全長758m。四川省の中心部とチベットを結ぶ国道で、2025年初めに完成したばかりだった。

橋の下には、崩れ落ちたコンクリートのガレキが、広い範囲にわたって散乱。

橋の一部が崩落した原因について、ロイター通信は、地元当局の話として、「前日から現場近くの斜面に亀裂が入り、山の地形に異常が見つかったため、国道は全面通行止めにした」と報道。

その上で、翌日に山の状況が悪化し、「土砂崩れが発生したため、橋の一部が崩落したとみられる」と報じている。

この崩落事故による死傷者は、確認されていないという。
高層ビルの解体作業中に…
一方、ロシアのモスクワでは、高層ビルの解体作業中に建物の一部が崩落。

高層ビルの最上階から崩れた建物の一部は、激しい衝撃音とともに地上に落下した。

事故は、11日正午ごろ。

モスクワの中心部から25キロほど離れた、クラスノゴルスク市の屋内型スキーリゾート、解体工事現場で起きた。

地元メディアが伝えた映像では、建物をロープのようなもので引っ張り、解体している様子が確認できる。

地元メディアは、崩れ落ちたガレキにより、付近の集合住宅の窓ガラスが割れ、現場近くに止めてあった車両140台に被害が出たと報じている。

その被害額は約1億ルーブル、日本円で約1億9000万円に上るという。
同じ解体工事現場での事故は、今回が初めてではない。

2023年11月にはクレーンが倒れ、操縦していた作業員が負傷した。

2024年12月には、建物の骨組みとみられるものが崩落。

映像には、崩落現場から逃げ惑う作業員の姿が捉えられていた。

さらに2025年9月にも、建物の一部が崩落するなど事故が相次いでいた。

今回の事故をめぐり、地元当局は、作業の安全規則違反があったとみて調べを進めている。
(「イット!」 11月12日放送より)
