北朝鮮による拉致被害者の蓮池薫さん(66)がFNNのインタビューに応じ、同じ招待所に住まわされていた横田めぐみさんと、キムチ作りやマージャンなど家族ぐるみのつきあいをしていたことを明かした。
今が拉致問題解決の提案をするチャンスとの認識も
拉致被害者 蓮池薫さん:
11月に入るとキムチ作る時期になるんですよ。キムチどうやったらおいしいかねって、お互い作り合ったりして。できた後は「あなたのうちの方がおいしいね」とかね。「うちのはダメだわ」みたいなね。

蓮池さんは、北朝鮮で横田めぐみさんの家族と同じ招待所に住まわされ、当局の監視下に置かれていた。

拉致被害者 蓮池薫さん:
(めぐみさんの娘の)ウンギョンいますよね。あの子はうちにしょっちゅう来て、泊まって帰ったりね。親戚のような感じで暮らしていました。
娯楽が少ない生活の中、蓮池さんが手作りした木製のマージャンパイで横田めぐみさんと楽しんだという。

拉致被害者 蓮池薫さん:
(めぐみさんがマージャンを)教えてくださいって。教えるよって。あいにく停電ばっかりするんですよ。ろうそく立てて、ろうそくのすすで黒くなりながら、朝方までやったりして。結構楽しくやっていましたね。
北朝鮮は、めぐみさんが1994年に自殺したとしているが、蓮池さんは1994年3月まで一緒に暮らしていて、当時の様子から自殺したとは考えられないとしている。

拉致問題の解決が見通せない中、蓮池さんは金正恩総書記が能登半島地震への見舞いの電報を送ってきた今が、解決の提案をするチャンスとの見方を示した。

拉致被害者 蓮池薫さん:
岸田総理が“ハイレベルでやる”で、すぐ北は反応しましたよね。その流れの一つが、金正恩委員長が「閣下」と言いながら、お見舞いを言ってきたっていうところにつながると思っている。ぐっと近づけばですよ、日本の意図もしっかり入れながら。首脳会談につながっていくと思いますよ。